東京都都議会議員選挙が終わり、127人の、「都民の代表」が決まりました。この127人には、これから気候危機を回避するために、うんとがんばってもらわなければなりません。

風景が変わった

7月4日の東京都都議会議員選挙を終えて、都議会の風景がこんなふうに変わりました。

選挙前

選挙後

こんなふうに風景を変えたのは有権者です。

当選、落選、その差は6票

でも、投票率は42.39%で過去二番目の低さだそうです(NHK報道)。

今回、当選、落選を分けた得票差が一番小さかった選挙区は目黒区で、最下位当選と次点で落選した人とはわずか、6票差でした。6人の投票行動が違っていたら、結果が違っていた可能性がありました。

目黒区で、ある候補者の応援をしていた方は、まわりにその当選した候補者への投票を呼びかけて、7人から確約をもらったとのことで、「やはり市民の小さな一歩が変革を起こすと改めて思いました」とおっしゃっています。

*この方は、目黒区の気候変動対策強化にグループで取り組んでいますが、投票はチーム参加者それぞれの判断基準に沿って各自選択することにし、情報だけシェアし合ったとのことです。

政府の気候危機対策を後押しするのはあなた

新しい議員は、気候変動をいっしょに止める仲間です。

さらに気候変動に積極的に取り組んでもらえるように、働きかけることができます。市民が黙っていては、政府も自治体も動きません。私たち一人ひとりが、政府や自治体のリーダーシップを引き出していく必要があります。

自治体や自治体議員への働きかけとして、例えばこんなことができます。

  1. 自分の自治体職員や当選した議員に連絡して、気候変動への危機感を伝える
  2. 自分の自治体職員との面談や、議員とのタウンミーティングを企画する
  3. 議会に向けて、陳情・請願(議会への要望書)を提出する
  4. 自治体職員や首長に要望する

やってみたいけど、くわしいやり方がわからない、仲間がほしい、という方は、ゼロエミッションを実現する会にご相談ください。

東京都議会を動かしていく議員が、地球温暖化対策をしっかりおこなうようにリーダーシップを引き出していくのは、有権者である私たち一人ひとりです。

都議会議員の温暖化対策、ここでわかります

選挙前の報道で、候補者の気候変動対策を紙面に掲載した報道はほとんどありませんでした。しかし、NO YOUTH NO JAPAN(NYNJ)という若者グループがインスタグラムのフォロワーに対して「東京都議選 投票する時重視する政策を教えてください!」と聞いたアンケートでは上位3つには「ジェンダー平等」「気候変動対策」「教育・子育て政策」が入っています。[詳しくはこちら]

グリーンピースが事務局をつとめる「ゼロエミッションを実現する会*」では連絡先がわかった候補者全員に気候危機についてのアンケートをおこないました。

全候補者数は271人。アンケートを送信できたのが258人。有効回答数は173人でした。今回、そのうちの107人が当選しました。

その人たちの気候への見解、ここでわかりますので、ぜひ、見てみてください。

これからの東京都の気候危機対策をいっしょにつくっていく人たちです。

都議会議員全員をトーキョーを沈めない人に

グリーンピースは、東京都都議会議員選挙告示日の6月25日中、#トーキョーを沈めない人にトーヒョーしよう、と呼びかける意見広告を東京新聞に掲載しました。

また、選挙期間中、気候のために投票しよう、と呼びかけました。

今日からは都議会議員全員をトーキョーを沈めない人にするために行動していきたいと思っています。

グリーンピースが事務局をつとめる「ゼロエミッションを実現する会」の参加者は、これまでも東京都都議会議員候補者とのオンラインミーティングなどをしてきましたが、これからも、気候危機回避策の強化を求めて都議会議員とのミーティングをしていく予定です。

ぜひ、いっしょに取り組みませんか?

「ゼロエミッションを実現する会」とは?:気候危機を回避するためには、温室効果ガスの排出を実質ゼロ(ゼロエミッション)にする必要があります。そのために、自分の住んでる自治体のゼロエミッションの実現を!そのための情報共有や呼びかけ、行動する同じ自治体の仲間探しなどをするためのグループです。グリーンピース・ジャパンが事務局をつとめています。勉強会などイベントを開催しているほか、ウェブサイトの「気候変動イベントカレンダー」でさまざまなイベントを紹介しています。