本文へ移動

再稼働より汚染水対策を! NGO国際署名を提出しました

こんにちは。核/エネルギー担当の鈴木かずえです。 3月4日、NGO共同*で呼びかけた「福島第一原発汚染水漏洩・流出事故についての緊急国際署名」を政府に提出しました。 *呼びかけ団体:グリーン・アクション/国際環境NGO FoE Japan/環境保護NGOグリーンピース・ジャパン/おおい原発止めよう裁判の会/美浜の会/原子力規制を監視する市民の会/福島老朽原発を考える(フクロウの)会/ノーニュークス・アジア・フォーラム・ジャパン/ピースボート/ノーニュークス・アジアアクション 署名は国内から11,855筆、海外142か国から22,516筆、あわせて34,371筆となりました。ありがとうございました。 署名では、政府に「再稼働より、汚染水対策に集中を」と求めています。 同日、呼びかけ団体は、規制庁、経済産業省を招いて「汚染水と再稼働に関する政府交渉」(政府との質疑応答)を行いました。 国は汚染水の監督責任、再稼働の住民を守る責任を放棄 【福島老朽原発を考える会のブログにより詳しい報告があります】  政府が汚染水についての監督責任を果たしていないこと、また、再稼働に関しては、住民がきちんと逃げることのできる原子力防災計画をつくることが何よりも大事ですが、国はその責任さえ放棄していることが明らかになりました。 政府交渉に先立ち、美浜の会代表の小山英之さんによる講義がありました。 くわしくは、こちらの「美浜の会」のホームページをご覧ください。 67:451 国は汚染水対策より再稼働を優先   このような危機的状況の中、国は汚染水対策より再稼働を優先しています。 グリーン・アクション代表のアイリーンさんが、去年の7月8日から、汚染水対策のワーキンググループが会議した時間と、再稼働適合審査のワーキンググループが費やした時間を比べました。すると、汚染水含む事故収束が67時間、再稼働が451時間で7倍近くも差がありました。 止まる?!汚染水ワーキンググループ しかも、汚染水ワーキンググループは、昨年10月から3か月も止まっていたのです。 そして、規制委員5人のうち、事故収束担当は更田さんだけ。更田さんは再稼働審査との兼任です。「国としての危機管理の在り方」がおかしい、とアイリーンさんは指摘しました。
どう考えても逃げられない 質疑応答では原子力防災計画についても聞きました。 原発から30キロ以内の自治体は原子力防災計画をつくることになっています。けれど、避難のタイミングや方法、寝たきりの方はどうするのかなどの問題があり、まだ多くの自治体が計画をつくれていません。 NHKクローズアップ現代でもこの問題をとりあげていました。 (こちらで内容をご覧になれます) その中で、政府の東電福島原発事故調査委員だった柳田那男さんは、事故の最大の教訓として以下をあげていました。 科学的に想定したつもりでも、想定外のことはおこる 最悪の事態を想定した避難計画がなければ住民を守れない また、以下がクリアされて始めて避難計画が意味を持つとされました。
  • 最悪の事態を想定した綿密な地域防災計画をつくること
  • 計画が周知され、”全員参加”で訓練し実効性を検証し、やり方を住民が体で覚える
  • 事故がおこったときは正確な事故情報と避難指示の情報伝達が確実に行われること
  • 要援護者や病院などへの対応・交通手段/避難先の確保
でも、ほんとうに住民を守ろうと考えれば、再稼働をしないことしかありません。 それが、東電福島原発事故の教訓だったのではないでしょうか。
とめよう再稼働 署名にご協力を 原発事故を二度と起こさせないために、できることから始めませんか? グリーンピースでは、日本の原発について「とめよう、再稼働」署名を実施中。 再稼働申請のでている原発立地自治体の知事と、安倍首相宛ての署名です。 ぜひご参加ください。(以下の画像をクリック) #福島を忘れない 「忘れないでほしい」 原発事故で被害を受けた福島の方々に 「私たちにできることは?」とお聞きしたところ、 そんな言葉が返ってきました。 ぜひ、以下のサイトから原発事故で被害を受けた方々のお話しを聞いてください