こんにちわ。グリーンピース・ジャパンの佐藤大尚(たいしょう)です。
本日、グリーンピース・ジャパン協力の書籍「原発広告」第2弾「原発広告と地方紙」(本間龍著)が発売されます。
この本はグリーンピース・ジャパンのボランティアさんが30人余、7ヵ月かけて国会図書館にて130年分の新聞を調べた末に出来上がった作品です。
今回は原発広告の発売に合わせ、実際に今日協力いただいた皆さまに、 なぜボランティアをやろうと思ったの?
大変だったところは?がんばれた理由は?
皆が思い浮かべるボランティアの現場をインタビューさせて頂きました。
本日集まって頂いたのは実際に広告ボランティアに参加した黒田さん、渡邉さん、田島さん、Nikoさんの4名。
佐藤: NGOのボランティアに参加するきっかけはなんでしたか?また、申し込むことにとまどい、躊躇はなかったですか?
黒田: メルマガですね。もともと広告関連で働いていたので、興味のある分野だから応募しました。
田島: 私はかなり抵抗もありました(笑)グリーンピースって学者さん? とかすごい人がいるイメージで、私は知識とかないのでいいのかな、というのがありました。やってみたら、あ、意外と大丈夫なんだな、と安心しましたが。
渡邉: グリーンピースのメールマガジンに登録していて知りました。ボランティアの内容が自分に向いているって思いました。時間を自分のペースに合わせられるので、5ヵ月間続けられました。
Niko: もともとグリーンピース・ジャパンのボラには代々木公園のイベントとかで参加したことがあって、今回は行ったことない図書館に行ける! っていう興味もありました。過激な団体のボランティアは無理なんですが、グリーンピースは活動にユーモアがあったのと、非暴力主義の団体だったので大丈夫だろう、と思い以前、申し込んじゃいました。
未だに過激な団体のイメージをお持ちの方もいますけどね。
佐藤: ともかくやってから考えようって感じだったんですね笑
でもその「とりあえず」の気持ちのお陰で1冊の本ができました。本当に感謝しています。
今後も初めて耳にするようなボランティアを募集するかと思いますが是非、協力お願いします。
佐藤: では、国会図書館のボランティア、実際やってみてどうでしたか?
黒田: いやー、まず図書館が広い。事務員多い。
渡邉: 何人いるんだよーってくらいスタッフがいましたね(笑)
佐藤: ボランティア作業の広告を探す作業はいかがでしたか?
黒田: いやもう肩こりました。2日続けては無理!
田島: そうそうずっと新聞が投影されている画面を見っぱなしで肩がこりましたね。
Niko: 目もすごい疲れた・・。
一同: すごい疲れた!!
田島: ホント疲れましたね。広告が全然ない媒体だともしかしたら広告を見逃してしまったのかと不安になったり。
Niko: あるある。シリーズものでNo3は見つけたのに次に見つけたのがNo5。アレ??って感じで。
黒田: そうそう、戻って探さなきゃって。でも慣れてくると大体この辺に、こんな感じで広告があるって分かってきたりして。
渡邉: 自然と原発の「原」の字だけ目に留まるようになってきました!
Niko やっている間は本当にしんどかった。。精神力勝負ですよねー。
田島: でも図書館行くと周りに必ず何人かGPボランティアがいてみんな頑張っているし、やるしかない!って。
Niko: 一人だと寂しいから一緒にお昼行ったり。お互い励まし合ったり(笑)
田島: 一人では無理でしたねー
黒田: 何か世の中がおかしいって思える人同士が集まれたから、自分一人もどかしく過ごしているんじゃないって分かってよかった。
渡邉: ボランティアさんがいっぱいいて、最初はきっとこの人もGPのボランティアなんだろうなーと思いながらやってた。そのうち図書館のスタッフに覚えられたりしましたね。
黒田: 最初は広告検索もしていましたが、調べている新聞の年にこんなことがあったんだーって時事も見ながら検索してました。
渡邉: 見てた見てた。消費税が5%に上がってすごい揉めてたりとか、当時を思い出しながら検索してましたね。
Niko: やっていくうちに大きな視点で時代の流れも見えてきたり。
田島: 小さいころたしか「原子力は環境破壊をしない?」って習ったけどそのまんま広告に出てた。今回のボランティアをやってみて改めて思うけど、メディアはちゃんとしてほしい。
渡邉: メディアの収入源は広告だからね。メディアはそういうものだ、と分かったうえで見る方が良い。
黒田: でもメディアを鵜呑みにしてしまうのってありますよね。
田島: 私が知っていることも社会の仕組みを含めたら樹で言うところの葉っぱの先っちょほどしか知らないんだなーって痛感しました。
渡邉: 今は、周りの問題を意識している人から、情報を受けないと気付けない世の中ですよね。
佐藤: 最後に皆様が伝えたい思いというのがありましたらお願いします。
渡邉: 本、買ってください笑。私たちの血と汗と涙の結晶なので。
まじめな話では、できる事をできる範囲でかしこまらずに参加することから始めてほしいですね。
それによって例えばグリーンピースのスタッフと交流ができて理解がより深まったりするし、自分の想いが無駄じゃなかったと気付いて自分の元気に繋がったりしますから。
黒田: 参加して、自分と同じ考えを持っている人が多いんだって気付けました。マイペースにすること。周りにとらわれない。やりたいときにやる。そう思ってまずは行動をしてほしいです。
田島: 最初の一歩です。踏み込んでしまえば大丈夫。周りにもいい人がいるし、そして見つかるし、動くことが大事だなって思いました。無理するとぺしゃる(心が折れる)ので無理はしないで、まず一歩。
佐藤: 皆様、最後の方のメディアの話、行動しよう、のくだりは、まるでグリーンピースが言わせているみたいですが、本当に皆様の話の中で出てきたものです。
私からも一つ。この本を本屋さんで手に取ってみてください。「普通の人」が集まって、力を合わせて、本という一つの形を作ることができた。 1億人集まって日本というものを作る、これは当たり前の事ではございますが、その縮図が、この普通の人が作ったこの本です。
以下はボランティアさんが実際に見つけてくれた広告の一例です。
前回のブログ
一般の方が集まって作った本、「原発広告と地方紙」完成!
アンコールにお応えして、ほんとにつくってみました!〜原発広告 第2弾〜
グリーンピース・ジャパンは社会を一緒に変えてゆくボランティアを募集しています。
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