4月13日、警視庁深川警察署はグリーンピース・ジャパンに対して、押収していた物品等の一部返還を行なった。
しかし、事務局長並びにスタッフ1名に対しては、共謀共同正犯の疑いで、被疑者としてさらに事情聴取の続行を通告している。

3月18日当日におもちゃショー会場に掲げた横断幕を含む押収物は、4月13日午前、いったんグリーンピース・ジャパンに対して全面返還された。しかし、その中の何点かが、ただちに、東京簡易裁判所菊池満裁判長名で、再度押収された。

深川署が押収したものは、当日配布した脱塩ビおもちゃキャンペーンのチラシやプレスリリース、アクションを報じた新聞、当日のテレビ報道を録画したビデオテープ、横断幕及びロープ等であり、これ以上の捜査の必要性がないと思われるものばかりである。

3人の「実行犯」はすでに釈放され、帰国しているにも関わらず、重要性の不確かなものを押収し続け、事務局長らを被疑者扱いし続けて、事情聴取を続けようとしている。

今回の一連の捜査機関の対応は、日本が、環境保護や健康を守るという認識がいかに低いかを露呈したといえる。今後、グリーンピース・ジャパンは広く市民活動と連帯して警察の不当介入を検証し、キャンペーン活動を通じて市民による環境政策の実現を目指したいと考えている。