核の無いタスマン海船団2001は、プルトニウム輸送船が、オーストラリア・ニュージーランドの排他的経済水域を避けるために、通らざるをえないと思われるロード・ハウ島とノーフォーク島の間のわずか75マイル(120キロ)に7隻の船を結集させ、抗議のカーテンを形成する予定。2月18日(日曜日)にオーストラリアから3隻、ニュージーランドから4隻の船が、プルトニウム輸送船が通過すると予想される3月1日までに、結集地点に集まる。

非核船団の面々は、年齢12歳から68歳までの男女で、国籍はオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、ロシア、日本、フランス、ポーランド。職業は、医者、弁護士、退役軍人、写真家、学生など。

この動きにあわせて、新潟県内の労組、反核・反原発団体、新潟県会議員有志、柏崎市議会議員有志、刈羽村村会議員有志が連帯のメッセージをタスマン海船団2001に向けて本日、FAXにて送られた。

メッセージに名を連ねたのは、新潟県県会議員の米山昇氏、近藤正道氏、柏崎市市議会議員の矢部忠夫氏、飯塚晴紀氏、高橋新一氏、笠原浩栄氏、刈羽村村会議員の石黒健吾氏、長世憲知氏、池田力氏、近藤容人氏と柏崎刈羽原発反対地元三団体、柏崎地区労働組合会議、みどりと反プルサーマル新潟県連絡会の3団体。文面は以下の通り。




核の無いタスマン海船団のみなさんへ
2001年2月15日


刈羽村での、プルトニウム利用計画の賛否を問う住民投票実現のために運動している私たちは、みなさんの非核のための勇気ある行動を心から支持し、賛同のメッセージを送ります。

私たちも、日本のプルトニウムを利用するという政策を変えるため、できる限りの行動をとっていきたいと考えています。

柏崎刈羽原発でプルトニウムを利用するという計画は、刈羽村で暮らす人々とは無関係の場所で決められていきました。2年前にも、住民投票条例制定請求が刈羽村議会に出されましたが、その時は、賛成1、反対14で否決されました。その後、2人の死者と数百人もの一般市民を被曝させた東海村臨界事故、また、英国核燃料会社による福井県へのプルトニウム燃料品質管理データのねつ造事件などの事件がおこり、刈羽村の人々は、プルトニウム利用計画の見直しを求めるようになりました。そして、昨年12月、再度請求を行った時には、賛成9、反対8で可決したのです。残念ながら、村長による差し戻しで条例制定はなりませんでした。しかし、私たちは、あきらめず、再度請求するため、今、地方自治法の手続きに従って、村民からの署名を募っています。プルトニウム利用の実施主体である東京電力は、村の家々約1400軒を100人の職員を送って訪問したり、社長が始めて村入りするなど、巻き返しにやっきになっています。

そんな折り、日本のプルトニウム輸送に反対し、非核の海を守るため、船団を出されるというお話は、私たちの運動に大きな勇気を与えてくれました。

熱い連帯の気持ちを送ります。そして、日本のプルトニウム利用計画を止めることで、一刻も早く、みなさんの大事な海を放射能で汚すという脅威をなくしたいと思っています。

心をこめて