グリーンピース脱塩ビ・おもちゃ通信6号
目次:
塩ビおもちゃパトロール:東武百貨店からお返事がきました
参議院の環境委員会でも、塩ビのおもちゃの問題について質疑が出されました
I:塩ビおもちゃパトロール:東武百貨店からお返事がきました(速報)
前回塩ビのおもちゃパトロールをして、質問と要望の手紙を3月22日にお送りしていた東武百貨店(子ども玩具部)から、4月9日に回答の手紙がきました。
「見直そう!こどものおもちゃ」実行委員会が質問をした8点のおもちゃのうち6つに表示がありませんでしたが、今回東武百貨店から頂いた回答によると、それらの素材は全て塩化ビニルでした。
添加剤についての質問には、一部のメーカーから情報提供がなかったとのことですが、情報提供のあった社からの回答は、可塑剤はフタル酸エステル類を使っているものと、代替可塑剤を使っているものともありました。
また、回答とあわせて、塩化ビニル製の玩具は、3歳児未満を対象とした、口に入る可能性のある玩具は、従来同様販売を行わないこと、その他の玩具については(社)日本玩具協会による<合成樹脂などの素材名の表示方法ガイドライン>に基づき表示を要求していく、等の基本的な考え方を示して頂きました。
東武百貨店では、今回実行委員会が質問した8点のおもちゃについては念のため販売を見合わせているとのことです。乳幼児を対象とした塩化ビニル玩具の取り扱いについて、今後の検討にも期待したいですね。
II:参議院の環境委員会でも、塩ビのおもちゃの問題について質疑が出されました
3月27日、参議院の環境委員会で、塩ビのおもちゃの問題について、福山哲郎委員(民主党)による質疑が出されました(Q1~5)。回答は厚生労働省の尾嵜新平食品保健部長(A.1~5)。傍聴に行ってきましたので、そこでわかったことをご報告します。
1:いまのこどもおもちゃの安全性の基準や規格は30年も昔につくられたまま。パパやママが生まれた時代だ。
Q:(おもちゃの基準を決める)食品衛生法上の規格、おもちゃに対する規格ができたのはいつですか。
A:昭和四十七年(1972年)です。
2:いまの基準では可塑剤の検査ができないのだ。
Q:この基準ではフタル酸エステルは検出することはできないのですね。
A:御指摘のとおりです。
3:厚生(労働)省は3年前から子どもがどれくらい汚染されるか調べていた。(でも、危ないかもしれないから調べてるのなら先に警告して欲しい!!)
Q:子どもは特に口に入れるわけですが、フタル酸エステル類を可塑剤に用いた乳幼児向けのおもちゃについて、厚生省は食品衛生法上どのような対応をされたのですか。
A:現在の食品衛生法上の施行規則で定めるおもちゃの基準は、例えばフタル酸エステル類についての基準という形になっていません。1998年当時、今後お子さんのおもちゃによる曝露がどの程度あるのかということを研究していくようにという指摘を頂いたわけです。
4:ヨーロッパでは動物実験に基づいて規制した。
Q:ヨーロッパでは暫定的に規制をしている根拠は何ですか。
A:1999年12月に動物実験等の結果に基づいて暫定的規制をしています。
5:日本でも動物実験で、精巣毒性が現れたのに、何もしなかった! ”考え方” が違うって? どういう事だろう。
Q:ということは、動物実験においてはそれなりの悪影響が出たということですね。
A:日本での中間報告でも、全く何にも動物実験を含めまして影響はないということではない。同じような、そういう精巣毒性というふうな点については若干の指摘がありました。EUの方ではその実験結果をもって規制を行っていますが、若干私どもの検討会の考え方とは異なっているようです。
6:福山議員の言葉から:今も子供は生まれて育っているわけですし、三十年前につくられたものがそのままということは、正直言って非常に問題だと僕は思っています。(そのとおり!)
*「見直そうこどものおもちゃ」実行委員会 の構成団体:日本消費者連盟/生活協同組合東京マイコープ環境委員会/ 脱塩ビ社会を目指す市民連絡会(準)/婦人民主クラブ/グリーンピース・ジャパン
(* 賛同団体・個人については数が多いため、今号では省略させて頂きました。ご了承ください)
本通信の内容に関するお問合せはグリーンピース・ジャパンへ
塩ビおもちゃパトロール:東武百貨店からお返事がきました
参議院の環境委員会でも、塩ビのおもちゃの問題について質疑が出されました
I:塩ビおもちゃパトロール:東武百貨店からお返事がきました(速報)
前回塩ビのおもちゃパトロールをして、質問と要望の手紙を3月22日にお送りしていた東武百貨店(子ども玩具部)から、4月9日に回答の手紙がきました。
「見直そう!こどものおもちゃ」実行委員会が質問をした8点のおもちゃのうち6つに表示がありませんでしたが、今回東武百貨店から頂いた回答によると、それらの素材は全て塩化ビニルでした。
添加剤についての質問には、一部のメーカーから情報提供がなかったとのことですが、情報提供のあった社からの回答は、可塑剤はフタル酸エステル類を使っているものと、代替可塑剤を使っているものともありました。
また、回答とあわせて、塩化ビニル製の玩具は、3歳児未満を対象とした、口に入る可能性のある玩具は、従来同様販売を行わないこと、その他の玩具については(社)日本玩具協会による<合成樹脂などの素材名の表示方法ガイドライン>に基づき表示を要求していく、等の基本的な考え方を示して頂きました。
東武百貨店では、今回実行委員会が質問した8点のおもちゃについては念のため販売を見合わせているとのことです。乳幼児を対象とした塩化ビニル玩具の取り扱いについて、今後の検討にも期待したいですね。
II:参議院の環境委員会でも、塩ビのおもちゃの問題について質疑が出されました
3月27日、参議院の環境委員会で、塩ビのおもちゃの問題について、福山哲郎委員(民主党)による質疑が出されました(Q1~5)。回答は厚生労働省の尾嵜新平食品保健部長(A.1~5)。傍聴に行ってきましたので、そこでわかったことをご報告します。
1:いまのこどもおもちゃの安全性の基準や規格は30年も昔につくられたまま。パパやママが生まれた時代だ。
Q:(おもちゃの基準を決める)食品衛生法上の規格、おもちゃに対する規格ができたのはいつですか。
A:昭和四十七年(1972年)です。
2:いまの基準では可塑剤の検査ができないのだ。
Q:この基準ではフタル酸エステルは検出することはできないのですね。
A:御指摘のとおりです。
3:厚生(労働)省は3年前から子どもがどれくらい汚染されるか調べていた。(でも、危ないかもしれないから調べてるのなら先に警告して欲しい!!)
Q:子どもは特に口に入れるわけですが、フタル酸エステル類を可塑剤に用いた乳幼児向けのおもちゃについて、厚生省は食品衛生法上どのような対応をされたのですか。
A:現在の食品衛生法上の施行規則で定めるおもちゃの基準は、例えばフタル酸エステル類についての基準という形になっていません。1998年当時、今後お子さんのおもちゃによる曝露がどの程度あるのかということを研究していくようにという指摘を頂いたわけです。
4:ヨーロッパでは動物実験に基づいて規制した。
Q:ヨーロッパでは暫定的に規制をしている根拠は何ですか。
A:1999年12月に動物実験等の結果に基づいて暫定的規制をしています。
5:日本でも動物実験で、精巣毒性が現れたのに、何もしなかった! ”考え方” が違うって? どういう事だろう。
Q:ということは、動物実験においてはそれなりの悪影響が出たということですね。
A:日本での中間報告でも、全く何にも動物実験を含めまして影響はないということではない。同じような、そういう精巣毒性というふうな点については若干の指摘がありました。EUの方ではその実験結果をもって規制を行っていますが、若干私どもの検討会の考え方とは異なっているようです。
6:福山議員の言葉から:今も子供は生まれて育っているわけですし、三十年前につくられたものがそのままということは、正直言って非常に問題だと僕は思っています。(そのとおり!)
*「見直そうこどものおもちゃ」実行委員会 の構成団体:日本消費者連盟/生活協同組合東京マイコープ環境委員会/ 脱塩ビ社会を目指す市民連絡会(準)/婦人民主クラブ/グリーンピース・ジャパン
(* 賛同団体・個人については数が多いため、今号では省略させて頂きました。ご了承ください)
本通信の内容に関するお問合せはグリーンピース・ジャパンへ