会場付近をバナーを掲げて行進する参加者ら

11月25日より韓国・釜山で開催されるプラスチック汚染対策に関する国際条約を議論する第5回政府間会合(INC5)を前に、グリーンピースも参加する国際的な脱プラスチックネットワーク「Break Free from Plastic(BFFP)」(注1)は11月23日、プラスチック生産削減を盛り込んだ国際プラスチック条約の策定を求めて、INC5の会場となる釜山国際展示場周辺を行進しました。

この日の行進には、BFFPに参加する団体関係者やプラ汚染対策の進展を求める市民ら約1500人が参加。午後2時30分頃、釜山オリンピック公園を出発し、約1時間かけて会場周辺の約1.7キロを行進しました。参加者らは、各国の言語で「一緒にプラスチック汚染を終わらせよう!」「プラスチック生産を減らして」などと書かれたバナーを掲げたり、かけ声を上げるなどして、各国政府に実効性のある条約の実現を訴えていました。

グリーンピース東アジアのコミュニティー・アウトリーチ担当、スンリョル・キムは「人々は声をひとつにして、国際プラスチック条約が確実にプラ生産量を削減し、使い捨てプラスチックを廃止するものになるよう各国政府に要求しています。私たちは今、条約の策定に向けて最も重要な時期にあります。今回の交渉から何が生まれるかは、今後何世代にもわたって私たちの未来に影響を及ぼすことになります」としています。

グリーンピースはアゼルバイジャン・バクーでの国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)に引き続き、釜山で開催されるINC5にも代表団を派遣します。12月2日までのINC5開催期間中、現地からの情報を随時、発信していく予定です。

以上

(注1)2016年に設立されたプラスチック汚染のない未来を目指す国際ムーヴメント。使い捨てプラスチックの大幅削減や持続可能な解決策の推進を求めて、2000以上の団体、1万人以上の個人サポーターが参加している。www.breakfreefromplastic.org