© Dermot Killoran / Greenpeace

 

日本。わたしにとってHOMEと呼べる国

日本の選挙、投票率が低いと毎回話題になりますが、もったいないなあと思います。 わたしは、2001年に日本に来て、住んで、すでに人生の半分ほどをここで過ごしてきました。 でも、わたしには投票権はありません。 日本はわたしにとって、HOMEと呼べる国なのに、その国の将来を決めるプロセスに参加できないのは悲しいことです。 多くの外国籍の人は、苦労して日本にきて、日本で人生を築こうとしている人もたくさんいます。 それは、日本が大好きだからこそ。 だから、日本のために、自分は何ができるか、いつも考えています。 日本にきて、結婚もして、子どももいて、でも、投票権がない友だちもいっぱいいます。 わたしはイギリスから来ましたが、実は、イギリスの法律では、母国を15年離れると投票権がなくなってしまいます。 わたしも、今後ずっと日本に住むのであれば、母国での投票権もなくなってしまいます。 そうなったら、とてつもなく悲しい。 今、投票権がある人には、ぜひ、投票してほしいと思います。 逆に投票もしないで文句ばかり言う人には「投票してから文句言え」と言いたい。

投票は、ショッピングと同じ

たとえば、自転車を買うとき、メーカーや機種など、自分にとって役立つものを真剣に考えて選びますよね。 投票も、同じ。 投票は、自分の代表を選ぶこと。自転車を買うと同様に、立候補者をよく見て、選んでほしい。 「選挙で誰を選んでも同じ」とよくいうが、同じではありません。 自分の将来を、よく知らない人にまかせてしまうことになります。 消費行動が商品をよくしてきたように、投票は政治をよくすることができます。 (ただし、きちんと投票すれば) よく「現状維持」でいい人は投票しないというけれど、投票しないと現状より悪くなるリスクがあります。  

Vote は「願い」

Vote の語源は、 ”願い”–Wish 。 将来への願いを込めて、自分の一票を投じる。 投票しない人は、「自分は別にいい」と思っているのかもしれません。 でも、それなら、投票権のない人(子どもや、在日外国人など)、空を飛ぶ鳥、海を泳ぐ魚、野に揺れる草花、昆虫たち、地球、そういうもののために、投票してほしいと思います。

© Dermot Killoran / Greenpeace