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海洋調査1日目 ~沿岸(領海内)での調査許可おりないままに~

(C)Jeremy-Sutton Hibbert/Greenpeace みなさん、こんにちは。 「海洋調査サポート」として虹の戦士号に乗船している宮地です。 「虹の戦士号」は本日朝6時20分より日本政府から調査許可の下りている領海外での海水採取作業を開始しました。 最初の海水採取は福島県いわき市沖南東30Kmの地点で虹の戦士号の甲板上から行いました。次に福島第1原発より南へ50Km地点に移動し再び採取。それより北はゴムボートを使用し、海水採取作業を行いました。 それぞれのクルーが、汚染されている可能性のある海水を浴びないように防護服、手袋、マスクなどを身につけ、ゴムボートの準備、サンプル採取に必要な機材の最終チェックなどを行いあわただしく動くと、放射線測定器をリセットした時に発する機械音とともに緊張感が高まっていきました。 ふと「虹の戦士号」の左舷に目をすると目視できる距離に数隻の海上保安庁の船が確認できました。私たちが調査許可で許されたことに従っているのかを確認しにきたのかはわかりませんが、つまらないことで、調査が打ち切りになってしまわないよう、法定備品などを再度確認しました。僕たちの役割は、客観的な調査データを取ることです。 ゴムボートに乗り込んでからは、サンプリングのアシスタントとして、保管容器の準備をし、正確なデータを取るための場所、時間、採取した深さなどを細かく記入していきました。 本来は豊かな漁場であるはずの三陸沖周辺。僕たちがこの日に調査した周辺では、航行している他の漁船はほとんど確認できませんでした。ニュースでは、聞いていてもこのように漁船のない海を目の前にすると、福島第一原発の事故は漁師の方々の生活も奪っている事を強く感じました。 ゴムボートから虹の戦士号に戻り、クルーは服に付着した可能性がある放射能のチェックを行い、この日の活動は終了しました。 福島第一原発から大量の放射能汚染水が豊かな三陸の海に放出されたというニュースを聞いたとき耳を疑いました。現在の政府の不十分な対応策では海産物に対する不安は払しょくできず、漁師の方々の生活の安心を取り戻せません。 その為には、現在海で何が起こっているのかを明らかにし、放射能汚染があれば、適切な対応をとっていくことが必要です。 グリーンピースが提案する領海内での海洋調査を日本政府には是非認めてもらいたいところです。調査許可を求めるワンクリック署名に是非ご参加ください! http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/rainbow/