第24回目調査
福島県福島市内で測定した空間放射線量

グリーンピースでは、東京電力福島第一原発事故発生直後の2011年3月26日〜27日の第1回から、これまで24回、放射性物質、放射線調査を行っています。
今回の調査は、政府が、2017年3月に「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」の避難指示を解除する方針を発表したことから、その二つの区域を含む福島県飯舘村で行い、政府の方針の妥当性を検証しました。
その結果、2017年3月までに汚染状況が大幅に改善される見込みは低く、住民が安全に帰還できる環境にはならない可能性が高いことがわかりました。
飯舘村は面積の75%を山林が占め、その大部分に除染の予定はありません。また、除染が済んだところでも高い放射線量が測定されました。

調査の結果を受けて、グリーンピースは7月21日に、安倍晋三首相、宮沢洋一経済産業大臣、竹下亘復興大臣に、避難指示解除の再考と被害者への正当な補償の継続を求める要請書を送付しました。また調査結果は、飯舘村役場と、除染を管轄する環境省の担当部署にも報告しています。

>プレスリリース(報道発表資料)
 

飯舘村

【調査の日程】
2015年4月7日と9日、6月29日から7月17日

【測定地域】
飯舘村の11,757カ所における空間線量(2015年4月7日、9日)
同村小宮地区、飯樋地区など合計49カ所において、森林、住宅周辺、農業用貯水ダム周辺の道路の空間線量を測定しました。

【測定結果】
>飯舘村の空間線量(PDF)をご覧ください
>飯舘村の土壌の測定結果(PDF)をご覧ください
 
使用機材

 

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