第22回目調査
福島県の福島市、伊達市で測定した空間放射線量

グリーンピースでは、人口密度が高く、年間5ミリシーベルト以上の被ばくが心配される福島市内のモニタリング調査を事故直後より行っています。これまで、ホットスポットの状況、不十分な除染、モニタリングポストの信頼性の問題などを政府・自治体に指摘してきました。

今回は福島市の継続調査に加え、避難勧奨地点が解除されたにも関わらず放射線量が高いと報告されている伊達市の2カ所において測定を行いました。
 

福島市

【測定地域】
福島市中心部の80カ所、渡利地区の54カ所、大波地区の84カ所、計218カ所。
過去の測定ポイントを中心に、保育施設・学校周辺、公園、道路、駅の周辺を測定しました。
大波地区では、除染した土壌を保管する仮置き場の周辺も測定しました。

【測定結果】
除染により線量が下がった場所はありましたが、福島市中心部、渡利地区、大波地区の全てで、政府の除染長期目標値である毎時0.23マイクロシーベルト(年間1ミリシーベルト以上の被ばくとなる目安)をこえる場所が、未だ多く残されていることが分かりました。

・ 福島県福島市の空間放射線量 (PDF)をご覧ください。>>
 

伊達市

【測定地域】
伊達市内の31カ所。
学校、公民館、除染された個人宅、仮置き場の周辺などを測定しました。

【測定結果】
・ 福島県伊達市の空間放射線量 (PDF)をご覧ください。>>
除染済みの家屋敷地でも、数か所で放射線管理区域(毎時0.6マイクロシーベルト)以上が測定されました。また、公民館、小学校などの公共の施設周辺でも高い汚染が見られました。

使用機材

 

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