第10回目調査
千葉県の千倉港、船形港、金谷港、銚子港で行った海洋調査


 

調査結果まとめ

今回の調査では、千葉県の銚子港、千倉港、金谷港に水揚げされた魚をサンプリングし、第三者機関で核種分析を行いましたが、どのサンプルからも放射性セシウムは検出されませんでした(※)。

(※)いずれの測定値も検出限界値未満でした。
 

調査の背景

 

東京電力福島第一原発事故から17カ月が過ぎましたが、小さな子どもを持つ家庭を中心に、魚介類への不安は根強く残っています。

「首都圏にあるスーパーなどでは、宮城県や茨城県を産地とする魚介類を目にする機会は減ってきたみたいだけど、千葉県産の魚は普通に売られている。大丈夫なの?」との声を受け、地元の方の協力を得て、主要漁港で水揚げされる魚介類を調査しました。

この活動を通じて、放射能汚染の被害や風評被害に苦しむ全ての漁業関係者、水産業者そして、食卓に「食の安全」を届ける大きな役割を果たします。
 

調査日程

2012年7月31日~8月2日

調査場所・範囲

千葉県:銚子港、千倉港、金谷港
 

調査結果

 

 

結論

 

東京電力福島第一原子力発電所事故以来、未だに魚介類の検査体制も情報も大きく不足しており、これが消費者に根強い不安を抱かせ、水産業の復興を大きく妨げています。

日本政府は水揚げ港における魚介類の検査体制の整備を一層進め、また消費者が自主的に購入基準を持ち選択購入できるよう、調査結果を分かりやすい形で公開することが急がれます。

もちろん、二度と同じ被害を生まないよう、一刻も早く原発依存から脱却し、自然エネルギーへとシフトする政策が必要とされています。

 

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