© Noriko Hayashi / Greenpeace

新型コロナ感染症によって多くの活動が制限された一年でしたが、オンラインを通してたくさんの方々と一緒に、様々な方法で社会システムを変える活動に取り組みました。影響力のある方々との協働を通して、グリーンピースだけでは届けられないメッセージを幅広い人々に届けることができました。

原発事故からの10年を想像し直す

東電福島第一原発事故から10年を振り返るグリーンピースのイベントに、辻信一さん(文化人類学者)が登壇し、大河原多津子さん(福島県郡山市出身)と一緒に、それぞれの10年間の振り返り、そしてこれからの10年をともに考えました。

文化人類学者、アクティビストとして、社会運動や環境運動を牽引してきた辻さんから、「原発と民主主義は相容れない。若い人たちには、いままで現実的だと言われていることを全部疑ってみる。そういう勇気を持っていただきたいです。みなさんが新しい現実を作ればいいんです!」と力強いメッセージを発信しました。

デジタル絵本を活用して親子で環境教育

この絵本は、学生インターンの「自分たちが小さい頃、環境教育があまりなかった」「もっと早く環境問題について知りたかった」という思いをもとに発案・制作されました。子どもに環境問題について伝えるデジタル絵本のナレーションには、この企画趣旨に賛同した水沢アリーさん(起業家)が協力しました。愛らしいキャラクターの物語を通して、親子で環境問題について話すきっかけになる絵本ができあがりました。

© Yulia Shur

音楽を通した新しいコラボレーション

使い捨てプラスチック汚染をテーマにした楽曲「#meburn」を通して、Rhymeさん(アーティスト)がグリーンピースのリユース・レボリューションキャンペーンに賛同し、リスナーにキャンペーン参加を促しました。プラスチック汚染の事実を、独特の世界観と音楽で伝える新しいコラボレーションとなりました。

企業との対話に新しい風を

スターバックス コーヒー ジャパンに返却式リユースカップの仕組み導入を求めるキャンペーンで継続的に行われてきた企業対話に、キャンペーンに賛同するeriさん(古着ショップDEPTの経営者、気候アクティビスト)が参加しました。署名参加者から寄せられたコメントや、eriさんの元へ直接寄せられた、リユースシステム導入への期待のコメントなどを対話の場で代弁しました。多様な視点で企業との対話を進めていくことで、より意義深いコミュニケーションにつながりました。

気候アクションのためにつながる、仲間を見つける

モデル、気候アクティビストとして活躍する小野りりあんさんが、海面上昇を悪化させないための気候キャンペーンイベントに登壇しました。自身も「ゼロエミッションを実現する会」のメンバーとして活動する小野さんは、仲間をみつけて、協力することの大切さを語りました。70名を超える方々が参加し、励まし合いながら気候アクションへの団結を強めていく時間となりました。