こんにちは、大学一年の西村健汰です。
僕は大学で勉強しながら、グリーンピース・ジャパンのインターン生として活動していて、ここではコロナ禍でのリアルな学生生活と、所属しているFridays for Future Japan（以下FFF）での活動をお伝えしたいと思います。
コロナで何が変わったか
一番ギャップに悩まされたのは、キャンパスに通うことができなくなったことです。そのため授業はオンラインで行われ、体育科目など一部科目は休講になりました。授業もリアルタイムのものは少なく、資料が配られるだけのものもあります。それにも関わらず、出される課題は膨大で、インターンとの両立が難しい時期もありました。
同じ学年の友人とも接点は授業内だけで、連絡先を交換する機会、まして実際に会うことも無く春学期が終わってしまいました。大学は友達を作る場ではないですが、こんなにも孤独を感じるのはどうしてなのか、小学校・高校・会社は対面を再開しているところが多いのに、大学だけどうしてオンラインを続行するのか、もどかしさを感じる時期もありました。
FFFで活動する理由
少し時期を戻しますが、今年3月、みずほ銀行前で石炭火力への投資撤退を求めるアクションに参加しました。これが僕がFFFに入ることになったきっかけです。そもそもFFFとは、についてはこちらの記事を参考にしてください！
高校を卒業したばかりだった僕が、このみずほ銀行へのアクションに参加したのは、同じクラスの友人に誘われたのがきっかけです。今まで環境問題に関心はありましたが、行動に移すことがなかったので、良いきっかけだと思い参加しました。はじめてアクションに参加してみて、FFFのメンバーに会った時は、うれしさと共に緊張していました。自分よりも多くのことを知っていて、活動してきた人たちがたくさんいたので、これまで何もしてこなかった自分はここにいていいのかとも思いました。ですが今考えてみると、一歩踏み出して良かったと思います。最初は誰でも怖いですが、それを乗り越えることが気候危機解決のファーストステップだと考えます。
そして今に至りますが、僕がFFFで活動する一番大きな理由は、「何かしたい」という思いです。近くに同じような思いを持っている人がいるのに、自分が行動に移していなかったことに一種の恥ずかしさを覚え、とにかく何かやってやろうという気持ちで活動し始めました。なので実を言うと、活動し始めた頃は気候変動についての知識はゼロでした。
グリーンピースでのインターンは6月から始まりました。コロナで通学時間がなくなり、かなり自由な時間が増えたので、これまでやってきてなかったことに挑戦し、活動の幅をインターンを通して広げたいと思ったことがきっかけです。
こうした活動からは、大学では学べないことを学ぶことができていると思います。例えば、FFFのメンバーでの勉強会です。今はナオミ・クラインの『これがすべてを変える』を輪読しています。この場では各自担当の部分のレジュメを作成し、様々な論点に対して議論をしていきます。同年代だけではなく、高校生や大学院生などと一緒に気候変動について勉強できるのは貴重な経験で、アウトプットをすることによってさらに知識が深まります。インターンとも共通することですが、多彩なバックグラウンドを持っている人と知り合うことができ、その人の気候危機や環境問題に対する考え方を知ることはここでしかできない学びだと思います。
学生のみなさんに伝えたいこと
もしコロナ禍の大学生活で、僕と同じように何かしたいと思っている人がいたら、大学以外のコミュニティを探すのも手だと思います。ここには同じ思いを持った仲間がたくさんいます。これまで紹介してきたような貴重な経験をすることもできます。参加するには少しハードルが高いと感じる人もいると思います。でもそれはみんな同じです。
今、学生含めほぼ全ての人がコロナの影響を受け、新しい暮らしを選択せざるを得ない状況にあります。また、これまでの社会システムがこんなにも弱いものであったことを認識させられました。この経験を無駄にしないためにも、グリーンリカバリー（こちらの記事を参照）や、システムチェンジを求め、社会システムそのものを変えていかなければならないと思います。これはFFFとか「一部の若者がただ騒いでいるだけ」で終わらせてはいけない問題だと思っています。
気候危機は経済・政治と結びつき、複雑で大きな問題ですが、僕たちにできることもたくさんあります。もし危機を認識していて、何か行動したいと思った方は、その一歩として情報発信することをおすすめします！リツイートやリポストでも十分なアクションです。もし、周りの目が気になったり、一人でやるのに勇気がいるなと思ったら、同じ思いを持つ仲間を探してみてください。グリーンピース・ジャパンのボランティアには、同じように「何か行動したい」と思っている仲間がいます。FFFのアカウントにDMを送っていただいても結構です！古着を購入したり、マイボトルを持つのもいいと思います。オシャレで、環境に優しいアクションができれば最高ですね！
「一人一人の力は確かに微力だけど、無力じゃない」と、FFFメンバーが言っていました。みなさんの力が集まれば、きっと危機は乗り越えられます。
最後にお知らせです！9月25日に世界気候アクション0925が開催されます！当日の詳しい説明はFFFのホームページに掲載されているのでそちらをご覧ください（http://fridaysforfuture.jp/）。当日は大々的なマーチの代わりに靴とプラカードを並べてプロテストを表現する、Climate Shoes Actionを行うので、ぜひ参加・企画のご協力よろしくお願いします。また、署名も行っているので、そちらもぜひご協力よろしくお願いいたします（署名サイト、もうすぐ2万5千件！）。
インターンは、多種多様なバックグラウンドを持ったグリーンピースのスタッフとともに働く仲間です。特別なスキルや経験がなくても、強い情熱があれば大歓迎。地球の恵みを次の世代に手渡し続けられる社会の実現に向けて、学びながら働いてみませんか？