※このブログは藤原衣織さんによる寄稿です

Fridays for Future Tokyoのオーガナイザーをしている、藤原衣織です。
8月26日に、オンラインイベント「Z世代と専門家と一緒に考える未来の地球」に登壇し、同世代の人たちと一緒にこれからの地球の未来について考えました。

今この瞬間に気候変動について活動する大きな意味

江守さんのお話は別のイベントでも何度か聞く機会があったのですが、聞くたびに「今すぐなんとかしなきゃ」という気にさせられます。特に、気候変動に対して対策をした場合としない場合とでは、2050年以降の気温上昇の幅が明らかに異なってくるという説明は、今この瞬間に自分が気候変動について活動する大きな意味として捉えることができます。問題を知ってしまった以上、そして地球に生きる人間である以上、「やる」という選択肢以外ないという気持ちになります

(江守さんのプレゼンテーションより)

個人的な話をすると、ここ数ヶ月で気候変動という言葉を聞いたことすらない人に会う機会が3度もありました。自分がこうなってほしいと考える理想の未来が、現実とはあまりにかけ離れていることを思い知らされて本当に気が滅入りますが、どんな些細な変化も変化であることに違いありません。その出会いによって問題を認識する人の範囲を、いくらか広げることができたと捉えることもできます。これからも躊躇することなく、自分自身が変化でありたいと思います。

今日からできるアクション

私がやっている日々のアクションには、再生可能エネルギー(自然エネルギー)の電力を使うこと、菜食になること、などがあります。

電力会社の切り替えは、

  • ネットで5分ぐらいで簡単に終わるし、
  • その会社がある限り温室効果ガスを減らす効果は永続する、

ので、費用対効果抜群です。

菜食になると

  • 畜産動物が排出するメタンの排出を削減できるだけでなく、
  • 水、土地、ゴミなどに関連する様々な環境問題の解決にも繋がる

ので、心からおすすめします。

今すぐできるアクション

FFF Japanが行っている署名への賛同もあります。

署名の内容は「日本政府に本気の気候変動対策を求める」というものです。

詳しくはこちらをご覧ください。

また、署名は1回で終わってしまうアクションだから、こそいかに拡散できるかが重要です。あなた自身の言葉で「なぜ今この署名が重要なのか」を誰かに伝えてみてください。

それから、もしまだ路上などで行われるアクションに参加したことがない人がいたら、ぜひお伝えしたいことがあります。

これは個人的な考えですが、直筆の署名やマーチなどのアクションは、一度やると一気に抵抗感が取り除かれる感覚があります。他の社会問題に対しても視界が開けて、様々な問題の解決に対して自発的に動きやすくなるのです。

オンラインのアクションは手軽にできることが多くて、それはそれで魅力的なのだけれど、オフラインのアクションはちょっと頑張って参加してみると、署名を呼び掛けている人の熱意や知識量に驚いたり、アクションの参加者にも色々な意見があるとわかったりして、見える景色が変わることが大きな魅力だと感じています。

9月25日は「世界一斉シューズアクション」

FFFでは9月25日、世界同時に行うアクションを予定しています。

今回はコロナへの配慮として、今までのようなマーチではなく「シューズアクション」を行います。会場に靴やプラカードを並べて置くことで、マーチやスタンディングに人々が密集することなく参加する様子を可視化する、というものです。

このアクションは、「日本政府に対して本気の気候変動対策を求める」という目的で行い、現在展開している署名と内容をリンクさせることで、署名への賛同をさらに広げる狙いです。ぜひまだアクションに参加したことないという人こそ「ちょっと頑張って」参加してみてください。詳細はFFF Japanのウェブサイトから確認できます!

この数ヶ月を振り返ると、日本や世界では様々なムーブメントが起こったり、政治的に大きな動きがあったりしましたが、やはりコロナによって多くの人が従来の社会システムの課題や、逆にもっとこうあるべきという展望を見出しているということがすべての根底にある気がします。

今こそ、私自身、あなた自身が変化になることで、新たな常識を提示していく時だと思います。

【イベント参加者からの声】

  • 江守さんが、システムが変われば無関心な人は無関心なままでも気候変動対策はできる、とおっしゃっていたこと。私もZ世代で周囲との壁を感じたり憤りすら抱いていましたが、個人の責任に還元するのではなく、システムを変えるという社会や政府の働きを求めるやり方で声を上げていこうと思うと、心折れずにまだやれる気がしました。(20代)
  • 人間と環境を区別して考える事。私たちが変われば環境も絶対に変わっていく事を改めて感じました。(10代)

藤原衣織(Fridays for Future Tokyoオーガナイザー)

1997年生まれ。美術教師である両親のもとで、 アートに囲まれながらもレールに沿った人生を送る学生時代。大学4年時に、気候正義を求める若者のムーブメント「 Fridays For Future」の存在を知り、「おかしいことをおかしいと言う」 ことの心地よさに目覚め、現在までオーガナイザーとして活動中。