大学内で環境アクションをしている学生個人・グループにオンラインでインタビューする本企画。第7弾は、グリーンピース・ジャパンのボランティアでもあり、Fridays For Future Saitama(リンクはインスタグラム。以下、FFF Saitama)で活動している堺大輔さんに、お話を伺いました。

堺大輔さん:日本大学/経済学部/経済学科/2年生

初めは、助けたいという想いから

FFF Saitama のメンバーと駅前でアクション

ーはじめに、環境問題に関心を持ったきっかけを教えてください。

大学に入ってから、「ニュース時事能力検定試験」というものを受けたのですが、その試験勉強をしているうちに、環境問題のことを少しずつ知りました。大学生の間は時間もあるので、問題を知るだけではなく、何か活動してみたいと思うようになりました。そこから、まずはボランティアをやってみようと思い、調べていたらグリーンピース・ジャパンを見つけました。ボランティアに登録するこの機会に、と事前に色々と環境問題のことを調べて、そこで初めて地球に迫る気候危機を知りました。ボランティア説明会でFridays For Future* のことを知り、自分と同世代の大学生が活動しているということを聞いて、とても刺激になりました。

実は、環境問題より少し前に、貧困の問題にも関心がありました。高校3年生までは、自分の夢は警察官になることでした。なぜなのか、以前は自分でもよくわからなかったのですが、「人を助けたい」という理由なのかもしれない、と自分で気づき始めてから、貧困問題に目が向くようになりました。環境問題に関心を持つ理由も、この想いが関係しているのかもしれません。

*Fridays For Future:スウェーデンの15歳(当時)の高校生、グレタ・トゥーンベリさんが毎週金曜日に学校を休んでスウェーデン国会前で座り込み、地球温暖化対策について訴えたことから始まった活動。2018年8月からグレタさんが1人で始めたこの活動は、ヨーロッパから全世界に広がっている。日本の活動については、こちらのブログ参照。

学生が社会問題に目を向けるきっかけを作りたい

ーこれから取り組んでみたい活動について、教えてください。

ボランティア説明会に参加した後に、自分がこれからどんなことをやってみたいかを、ノートに書き出してみました。まず、地元である埼玉でFFF Saitamaを立ち上げたいと思い、実際に昨年の12月に立ち上げることができました。現在は、SNS発信や、埼玉で活動する様々な団体とのネットワークづくりをしています。また、議員の方との意見交換もしており、さいたま市議会へ具体的な気候変動対策を求める陳情書を提出しました。そして今年は、自分の大学でも環境に関わるサークルを立ち上げたいと思っています。ゼミの先生も応援してくれていて、心強いです。まずは、色々な環境問題があることを知ってもらえるような活動をしたいですね。できれば気候変動だけに絞らずに、プラスチックのことや生物多様性など、様々な社会問題に目を向けるきっかけとなるような場をつくれたらと思っています。この場に、例えば1000人が参加したとして、そこから10人の心を動かすだけでも良いと思うんです。その10人からまた波及的に広がって行くような流れを作りたいですね。大学生のみんなが、広い視野を持てるような機会になったらいいなと思います。

奥多摩の湖(堺さん撮影)。
「人間が自然を抑え込むことなんて出来ず、自然とは共生していかなくてはならないと考えさせられる場所です。静けさの中に自然の怖さがあり、同時に人間の儚さを感じました。」

このような考えに至ったのは、グリーンピースのボランティアに参加して、人との繋がりができたからだと思っています。環境問題を知ったり活動しようと思った時、最初は誰しも1人で孤独だけど、繋がりが増えていくことで、希望が見えてきました

ーそう言っていただけて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。最後に、将来はどんな道に進んでみたいですか?教えてください。

今、色々と悩んでいますが、まずは、留学に行きたいと思っています。サステナブルという観点で先進的な北欧に行って、学んでみたいです。将来必ずこんな仕事がしたい、というものは今はないのですが、社会に貢献する、環境にも取り組む仕事が良いなと思います。企業なのか、NGOやNPOなのかはまだ考えていませんが、利益重視ではなく、社会に貢献できるという点を重視したいですね。

堺さん撮影。
「様々な表情をして私たちに感動を与えてくれる空。美しさに心を打たれ、思わず撮影してしまいました。」

ー堺さん、ありがとうございました。FFF Saitamaを立ち上げるまでのスピード、そして積極的に活動を進めるその姿を近くで見ていて、私を含め、グリーンピーススタッフはとても勇気をもらっています。送っていただいた写真や、「人を助けたい」という想いを伺って、じんわりと優しい人柄も伝わってきました。

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