それは、海が抱える脅威は、私たちとすべての生きものの命の脅威でもあるからです。

世界各国にオフィスがあり、国を超えて連携してきたグリーンピースだからこそできること。それは、サポーターの寄付で航行する船で、専門知識を持ったスタッフと、各国の先進的な科学者や影響力のある著名人とともに現地に向かい、守られるべき海の姿を世界中に届けることです。

グリーンピースは、北極から南極まで船で地球を縦断しながら、海の神秘を巡る旅を続けています。海の3分の1を海洋保護区にするという、将来の教科書に載るような国際条約を実現するためです。旅の最終目的地である南極に近く今、地球を縦断する1年間の旅を振り返りながら、なぜ私たちが船旅をするのかお話ししたいと思います。

詳しくは:世界の海をまもる大胆でシンプルな方法

科学者と一緒に専門的な調査をできるから

ウミガメの赤ちゃんが育つサルガッソ海では、米・フロリダ大学と協力し、影響を受けやすい種にとってなぜこの海が重要なのかを記録し、プラスチック汚染によってどのような影響をうけているかを調査しました。今後、ここで記録されたデータは、サルガッソ海の象徴的な海藻がウミガメの赤ちゃんの成長にとってどのように作用しているのかを判断するのに役立つデータになることでしょう。赤ちゃんカメがどうやって生き延びているのか? 海の命を育む様子をご覧ください!

https://www.instagram.com/p/B2EgT3OHdnC/

アンバサダーと一緒にメッセージを広く発信できるから

この旅には、オーシャンアンバサダーでもある米女優シェイリーン・ウッドリーさんも調査に参加して、彼女のインスタグラムなどからもたくさんの発信をしてくれました!

専門家の力で神秘の海の様子を伝えられるから

9月は、南米アマゾンリーフ(海綿などが広がる海底システム)を探索しました。アマゾンの広大な森から流れてくる水によって、ここにしかないユニークで美しい生態系が残っています。しかし、企業による石油採掘が許されてしまうかもしれないんです。石油流出が一度起これば影響は計り知れません・・・。そんなエリアでグリーンピースは、調査のためこの世で初めてダイバーを100メートルの深海に派遣しました。6人の経験豊富なダイバーによって撮られた調査活動の様子は必見です!

人をつなげ、輪を広げられるから

10月は、ケープタウンの沖合い、南アフリカの西約1,000kmに位置するベマ海山へ行きました。港に停泊中は、アフリカ大陸全体から30人以上の気候ストライキを展開するユースリーダーを船に招待し、参加者同士が繋がり、お互いから学ぶ機会もつくりました。

メディアを通じて世界中に発信できるから

この1年間のキャンペーンでは、世界各国から世界のメディアにも働きかけをしました! 

CNNがサルガッソ海の調査に同行しその模様を番組で特集したり、そのほかにも アルジャジーラガーディアンロイター通信など世界的な大手メディアがグリーンピースの調査活動を報道しています。

でも海を守るために必要なのは…

船旅はもうすぐ終わりを迎えます。

最後の終着点である南極は、世界で最も野生の海の1つです。シャチや皇帝ペンギンから、アホウドリやオキアミまで、9,000種以上の生きものが南極に暮らしています。 実は、海洋生物の4分の3が何らかの形で南極からの恩恵を受け、生命であふれる南極ですが、気候変動と破壊的な産業によってその生態系が危機におちいっています。

南極での目的は、経験豊富な科学者チームと協力し、遠隔にあるベースキャンプのサポートを受けながら、影響を受けやすいこの地域に暮らす野生生物の生態系を調査し、気候変動、産業漁業、プラスチック汚染などの影響を調べることです。

目を背けたくなる現実もありますが、グリーンピースは希望を捨ててはいません! 現地でたくましく生きる海の生きものの様子も、インスタグラムからもお届けしていきます!

これまで3回にわたり国連でどのように世界の海(公海)を守るのか、各国が話し合ってきました。保護区のネットワークを地球につくり、海とそこに暮らす生き物が破壊的な影響から回復する時間を作れるのはこれが最後のチャンスかもしれません。

署名に参加して、300万人、それ以上の人々と一緒に海を守ってくれませんか?

署名に参加する >

これまでの活動のおさらいは、まだ間に合います!