皆さんこんにちは。ペンギンやアザラシ、クジラの暮らす南極の海に、地球で一番大きなサンクチュアリ・南極海保護区ができるかどうかが決まる、運命の瞬間が近づいています!
10月22日から11月頭にかけて、世界各国の政府が集まり、南極への関わり方について話し合いが行われるのです。
海洋保護区に指定された海域では、商業的な漁業や資源開発は禁止されるため、ペンギンたちは人間と食べ物を競争する必要がなくなります。
すでに影響を受けている、気候変動やプラスチック汚染の脅威から回復することができるのです。
200万人以上が参加する、世界的なムーブメントに成長
グリーンピースが今年1月に開始した、グローバルキャンペーン『南極にサンクチュアリを』は、「美しい貴重な南極の自然を守りたい」との共感を呼び、200万人以上が参加する世界的なムーブメントに成長しました。
これまでに達成したことのまとめ
・世界中から205万377人、日本国内から4,675人が南極に保護区設立を求める署名に参加
・日本を含む11カ国とヨーロッパ連合(EU)に署名を提出
・グリーンピースの南極ツアーに、オスカー賞受賞俳優のハビエル・バルデム、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で人気の俳優デヴィッド・ハーバー、南極探検家ワン・ユハンなどのセレブリティが同行。
・3カ月にわたる南極探査で、南極の海底に新しい脆弱な海洋生態系を発見、また、南極の水および雪に含まれるプラスチック汚染と有害化学物質の存在を確認。
・グリーンピースのキャンペーンを受け、今年7月、南極で操業するオキアミ産業の85%が、ペンギンの集団繁殖地のような繊細な生態系での漁業を自主規制し、海洋保護区ネットワーク設立への支持を表明。
これら多くの市民の声、そして科学的証拠が、政府や産業界に南極にサンクチュアリ(保護区)を作るムーブメントを後押ししてきました。
先月、欧州理事会の議長ドナルド・トゥスク氏も、国連で行ったスピーチの中で下記の通り語りました。
「はっきり声を大にして言いましょう。クジラやペンギンや他の種がいない地球を想像できる人は、同時に人間もいない地球を想像しなければならないでしょう。」
クジラやペンギンなど、野生動物たちが生きられないような地球では、私たち人間も、健やかに暮らしていけないということですね。
大切なのは、メッセージを送り続けること
22日から行われる国際会議には、日本も含む24の加盟国とEUが参加します。
非公開の会議であるため、サンクチュアリ設立についての判断は、会期の最後の最後まで明かされません。
しかも、会議は全会一致を必要とするため、一カ国でも反対すれば、南極海保護区を作ることは叶わないのです。
会議に参加できない私たちにできることは、市民もこの会議の行方を見守っているということ、南極海保護区はいつかできればいい話ではなく、今すぐに必要なことなのだと、強いメッセージを送り続けることです。
ペンギンやアザラシ、クジラたちが住む南極の環境保護のため、ぜひこのブログをあなたの友達や家族にシェアしてください。