こんにちは。食と農業担当の石原です。
昨年度実施した「国産オーガニックの野菜やお米を全店舗に置いてください」という9,254筆の署名を大手スーパーと生協7社に提出し、オーガニックが身近になるための面談をしています。4月にはスーパーマーケット大手のイオンとユニーに提出しました。
署名を受けてのコメントを踏まえて、各スーパーのオーガニックへの取り組みをレポートします。(各スーパーの署名への回答全文はこちら)
オーガニック拡大へ加速していくイオン
(写真:イオン本社にて署名を提出)
昨年イオンにGoオーガニック署名を提出した際には、「2020年までに国産の有機野菜の取り扱いを高め、北海道から沖縄まで、オーガニックコーナー常設店舗を増やすため、身近に買える体制を生産者と消費者とともに真剣に作り上げていく」との回答がありました。
さらに2017年4月には、持続可能な調達2020年目標を発表し、2020年までにオーガニック農産物売上構成比5%をめざすなど、オーガニックに本格的に取り組み始めています。
今回、これまでのオーガニックの取り組みを聞いたところ、すでに全店で有機野菜の取り扱いを実施しており、オーガニックコーナーは2018年2月末段階で、50%を超える205店舗で設置しているとのこと。
この積極的な動きは消費者も実感しているようで、実際、今回の署名「いつものスーパーでオーガニックを」に参加した方から、「イオンでオーガニックが増えている」というコメントが多くありました。イオンもそうした声は励みになり、今後も、エリアごとの取り組みを加速していきたいと回答しています。
2020年には農産物の売上構成比5%以上を有機とする目標を掲げていますが、この5%という数字は、消費者と生産者の両方の支持なければ達成できない目標とのことで、今後、マーケット全体がオーガニックへシフトしていくことが期待されます。
ユニ−はオーガニックにポイント2倍
(写真:ユニー本社にて署名を提出)
続いて大手小売店のユニーと面談しました。ユニーも昨年の面談では、「国産有機野菜の取り扱いを 2020 年までに全店へ展開し、有機野菜の取り扱い品目および仕入高を拡大します」と回答しています。今回面談したところ、現在約130 店舗でオーガニックを販売しており、2020年までに全店舗に品揃えできるよう、物量・物流の確保に努めていくとのこと。
今後の予定は、「2019年度より有機農産物を対象にしたお買上げポイント2倍企画を年に数回開催」したり、「店舗催事場にて生産者が持ち寄った有機農産物の販売イベントを開催できるように生産量の確保に努めてまいります」とのこと。
全国の消費者にオーガニックを届けるため、東海地方を中心に展開するユニーの今後も注目です。
消費者の声からオーガニックの波が伝わっています!
2月末から今まで7社中6社に署名を提出しましたが、5社が今後もオーガニックを増やしていくと回答。そのうち2社はほぼ全店舗にオーガニックの品揃えがあり、もう2社は全店舗で販売できるようにしていくと表明しています。
先進的な企業が動くことで、他の企業にもオーガニックの波が伝わっています。
昨年のGoオーガニック署名と合わせると、2万人以上の消費者がオーガニックを求めていることになり、今後も消費者、生産者、販売者の間でオーガニックをめぐる取り組みは広がっていくでしょう。
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食の安全や健康に関心の高い消費者も多くいるなか、環境に優しい農業を広げるためにもオーガニックが広まることは大切です。これからも、身近なお店で気軽にオーガニックを買えるように声を一緒に届け続けましょう。
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