こんにちは。エネルギーチームの鈴木かずえです。

原子力規制委員会は今日、関西電力高浜原発1,2号機の運転期間延長を認可しました(6月20日)。

また今回も、実質的な議論もなく、規制庁の説明の後、粛々と認可されました。

老朽原発だった東電福島原発の事故の反省から、「原発は40年で廃炉」という原則が法律になってから、はじめての40年超え原発の期間延長。

さぞや大量の”審査書”となるだろうと思ったら、「審査の結果」のペーパーは、30ページちょっとでした。再稼働のときの審査書は400ページ近くあったので、「薄いっ」と思いました。

原発の劣化状況やそれを踏まえての耐震性などに問題なしとする審査結果で、これまでの会合では、いろいろな議論がたくさんあったのに、市民に公開・説明する部分がだんだん少なくなっているのではないかと思ってしまいます。

原発は危険ですが、老朽化するともっと危険です。

  • そもそも設計が古い(1970年代の設計)
  • 金属やコンクリートが劣化して壊れやすくなる
  • 検査できるのは一部分(人間が入れないところ、見れないところあり)

そんなわけもあり、世界で閉鎖した原発の平均寿命は24.7年です。

がっかりだけど、まだ、裁判があります!

がっかりですが、言語同断ですが、でも、

認可はおりたものの、実際の再稼働は、2019年以降です。

東京電力福島原発事故のあとにつくられた新規制基準に対応するためのいろいろな追加工事…防潮堤の建設とか、電源強化とかの工事があるからです。

その工事には、2000億円以上かかり、期間も3年くらいかかります。

もったいない!とは思いませんか?

だから、本格工事が始まる前に、裁判でがんばって、勝って、止めてしまいたいと思います。

(写真は、原子力規制委員会の入っているビルの前でのアピール 6月20日)

がんばって、裁判で、高浜原発 みんなでとめよう

実は、76人の住民が、原子力規制委員会を相手に、認可の取り消しを求めて裁判を起こしています。(グリーンピースのスタッフも原告になっています)

その裁判の第1回口頭弁論が7月13日、名古屋地裁で行われます。

わたしも行きます。

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高浜原発1,2号機訴訟について
被告:国(原子力規制委員会)
対象原発:関西電力高浜原発1,2号機
原告:日本国内に住む20歳以上の住民
裁判所:名古屋地方裁判所
提訴日:2016年4月14日
第一回口頭弁論:2016年7月13日
原告に応募するにはこちらをごらんください。
いっしょに、高浜原発1,2号機の運転をとめましょう!



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