こんにちは。エネルギーチームの鈴木かずえです。
 
 
九州電力川内原発差し止め、ならず。悔しかったです。だって、裁判官も、リスクは認めつつ、でも差し止めしないなんて。

でも、がっかりしすぎることなく、前に進んで行きたいと思います。

そして、新しく始まる関西電力の高浜原発1,2号機の廃炉訴訟では、グリーンピースのスタッフも原告になることに決めました。

3.11前は50%の電源を原発に頼っていた関西電力。その関西電力の11基の原発はすべて福井県にあり、7基が再稼働申請されています。

日本全国で、福島第一原発事故の教訓から学び、再稼働ではなく省エネルギーと自然エネルギーへのシフトを加速していくために、日本一原発の電気に頼ってきた関西地方が変わっていくこと、それはきっと、日本の他の地域だけでなく、世界から原発をなくすためにも大きな意味をもつはず。

こうした思いから、グリーンピースは関西地方での活動に力を入れ、地元のみなさんと一緒に考え、行動していきたいと思っています。

グリーンピースは川内原発のケースでも、裁判の資料作成などに協力してきましたが、今度の高浜原発の訴訟でも、さらに、力を入れていきます!

老朽原発を動かしてはならない理由とは?

(c)高浜原発行政訴訟弁護団

関西電力高浜原発1、2号機は、40歳を数える老朽原発。本質的に危険な原発ですが、老朽原発はもっと危険が高まります。
それは、次のような理由があるからです。

  • 老朽化した原発では、長い間中性子を浴びることによる損傷が生じる。
  • とくに海水や潮風の影響を受ける日本では、コンクリート構造物が深刻に劣化する。
  • 火災での延焼を防止するための、一般のケーブルと安全上重要なケーブルの分離が定められる前に建設されているために、後付けで取った対策が適切かどうかの検証が不十分。

高浜原発1,2号機の設計は1960年代。建設は1970年代初頭。長い年月がたった今も、安全性を確保できるのか、はなはだ疑問です。
だからこそ、原発は40年で廃炉が原則と法律で決まっています。
それなのに、原子力規制委員会は、その老朽化した関西電力の高浜原発1,2号機に対し、2016年2月、新規制基準に適合、としてしまいました。
40年ルールを形だけのものにしてはいけません。

これまでの訴訟は、主に、電力会社を相手取ってのものでしたが、今回は、原子力規制委員会は、老朽原発の運転を許可してはならない、という国を相手にした裁判です。

40歳を超える原発の延長の審査は高浜原発1,2号機が初めて。これが許されれば、ドミノ式に、古い原発の延長が次々に許可されかねません。

グリーンピースでは、すでに老朽原発を閉鎖させた裁判に関わったグリーンピース・ドイツや、老朽原発について調査しているグリーンピース・スイスなど海外の同僚たちにも協力してもらって、裁判所に提出できる証拠を集めて、この裁判に取り組みたいと思っています。

応援をお願いします! 

ぜひ、勝ちたい。勝たなければならないと思います。 ぜひ、応援をお願いします!
ぜひ、4月14日の10時半に、名古屋地裁前にきてください。来れない方は、ぜひ、拡散お願いします。
4月14日(水)の予定 (どなたでも参加できます)
10:30~ 提訴(名古屋地裁前 集合)
12:00~ 報告集会(愛知県弁護士会館) 
なお、第二次提訴の原告を募集されています。くわしくはこちら
 

原発再稼働停止と廃炉の動きとともに、市民の力で自然エネルギーへのシフトを。あなたの”スイッチ”がエネルギー革命を起こすオンラインアクション「iSwitch」にご参加を!

「iSwitch」に参加してくれた方には、グリーンピースが独自に電力会社に調査を行って作っている『電力会社クリーン乗り換えガイド』をプレゼント。あなたの電力会社選びと乗り換えをサポートします!
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