こんにちは。食と農業担当の石原です。 
東京では桜が咲き、春の訪れを感じています。
オーガニック野菜を買いたくても買えない、そんな消費者は少なくないはず。
せめてもう少し低価格になったり、身近なスーパーの品揃えが豊富になれば・・・そう思ったりはしませんか?
今回はオーガニック野菜について、グリーンピース・ジャパンが独自に調査したレポート、「有機農産物と農薬に関する消費者意識調査」のお知らせです。

 

野菜

 

消費者はオーガニック野菜についてどう思ってる?

オーガニック野菜を求める消費者のニーズと、それに応えるためスーパーマーケットがするべきことは何か、
それらを調べるため、グリーンピース・ジャパンは、全国20代〜60代の男女合計1000人を対象に意識調査を実施し、結果をまとめたレポートがリリースされました!

 

今回のレポートのポイントは大きく分けて三点。

1.  消費者がオーガニックを買いたい理由は何か?
2.  消費者がオーガニックを買えない理由は何か?
3. オーガニック野菜を豊富に販売しているスーパーにはどんなメリットがあるか。
詳しい内容はレポートに記載されていますが、このブログでは調査結果まとめの3つのポイントを紹介します。
 

>>レポートのダウンロードはこちら

 

野菜 

ポイント1:オーガニック野菜を買いたい理由は、安全と健康

消費者に、有機野菜に対する印象を聞くと、「安全」・「健康によい」と回答が目立ちました。
逆に農薬のイメージを聞くと、約6割が体に悪い、約1割が環境に悪いと回答しています。

 

オーガニック野菜の印象 1位.安全(58.0%) 2位.健康によい(56.7%)
農薬の印象 1位.体に悪い(58.3%) 2位.環境にダメージ(10.2%)

 

さらに、下の表では、普段からスーパーで野菜の農薬を意識している人の半分以上は、週一回以上オーガニック野菜を買っていることがわかりました。

表

逆にオーガニック野菜を買う頻度が月に一回未満の人は、普段の買い物でも野菜の農薬を意識していないことがわかります。
このことから、オーガニック野菜を買う消費者は普段から安全を意識していることがわかります。

 

ポイント2: 消費者の7割がスーパーマーケット有機農産物の品揃えに不満

表
表
世論調査では、全体の7割が身近なスーパーマーケットの有機農産物の品揃えは「十分ではない」と回答。
価格の問題以前に、近くでオーガニック野菜を買う選択肢がないことを表しています。
しかし、「十分ではない」と回答した人の7割は、品揃えが豊富になればスーパーマーケットで有機農産物を買いたいとも回答しています。
スーパーは、オーガニック野菜を選択したいという消費者の声に積極的に応えていくべきでしょう。

 

ポイント3 オーガニック野菜を豊富に販売しているスーパーの印象は?

表

約半分の消費者は、有機農産物の品揃えが豊富なスーパーマーケットに、有機農家を応援していたり、環境に良いことをしているイメージを持っています。これらは「おしゃれ」や「先進的」という回答を大きく上回っています。


別の質問で「有機農家を応援したい」と回答する人は9割を超えており、オーガニック野菜の販売を強化していくことは、消費者ニーズに応えるだけでなく、企業として社会・環境への責任を果たしていくことにもつながります。

 

まとめ:今後スーパーに求められること 

これらの調査結果から、グリーンピース・ジャパンは全国のスーパーマーケットなどの小売店に対して以下の提言をします。
・今後、スーパーマーケットは環境保護と有機農家支援で積極的に貢献していくべき
消費者に有機農産物の価値を伝えつつ、農薬に関する情報開示を強化するべき
 
たくさんの農産物を扱っているスーパーマーケットが有機農産物の品揃えを増やす方向へと動くことで、有機農業にもたらされるインパンクトは大きいはずです。
このレポートを通して、多くの消費者がオーガニック野菜を買いたいと思っていることをスーパーに伝え、オーガニック野菜の販売をより強化して欲しいと思います。また、今後は、スーパー側から環境問題や食の安全に積極的に関心を持ち、解決策に向けて取り組んでもらいたいですね。 
>>レポートのダウンロードはこちら。
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グリーンピース・ジャパン

ライターについて

グリーンピース・ジャパン
グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。世界中の300万人以上の人々からの寄付に支えられ、企業や政府、一般の人々により良い代替策を求める活動を行っています。ぜひ私たちと一緒に、行動してください。

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