こんにちは。エネルギーチームの鈴木かずえです。
突然ですが、待てない方→ いますぐ署名はこちら
2月29日、関西電力の高浜原発4号機(福井県)が、緊急停止しました。
発・送電のスイッチを押すと同時に、ファーンファーンと警告音がなり、報道陣の見守る中、原子炉が緊急停止しました。
緊急停止は、日本の原子力史上にも何回もないような”事故“です。
前回は、2011年の東京電力福島原発事故でした。
関西電力高浜原発4号機は、2月20日に、放射能漏れを起こしたばかりでした。その原因究明もそこそこに、再稼働に急ぎ、この結果となりました。
この責任は、原子力規制委員会にもあります。
そもそも原子力規制庁による使用前検査はきちんと行われたのでしょうか。
放射能漏れに関し、NGO連名で緊急署名を呼びかけ、56時間で4405筆いただきました。2月25日、26日に原子力規制庁、関西電力へそれぞれ提出しました。放射能漏れについては、引き続き追求していきます。
今回の緊急停止を受けて、改めて事故の原因徹底究明と住民への説明、そして高浜原発3・4号機の再稼働断念を迫る署名をNGO連名で開始しました。
原発は事故が起きれば止まります。しかし、本来、市民の力でとめなければなりません。次の事故が“環境には影響ない”保証はないのですから。
ぜひ、署名にご協力ください。
第一次集約〆切 2016年3月8日24時
第二次集約〆切 2016年3月15日24時
最終〆切 2016年3月24日24時
署名文:
高浜原発4号機の原子炉自動停止事故に抗議する
再稼働最優先の関電と規制委員会の姿勢が引き起こした原子炉停止事故
再稼働最優先ではなく、事故原因を徹底究明し、住民に説明せよ!
高浜3号も運転を停止せよ!
原子力規制委員会委員長 田中俊一様
関西電力社長 八木 誠様
2月29日、高浜原発4号機が緊急自動停止した。発電と送電の操作を開始したとたんに警報がなり、発電機が自動停止した直後にタービンと原子炉も自動停止したと報道されている。高浜4号機は、2月26日の原子炉起動直前の20日にも、一次冷却水が漏えいする事故を起こしたばかりだった。この漏えいの原因究明も放棄し、再稼働を最優先して突き進む関電と原子力規制委員会の姿勢によって、今回の事故はもたらされた。私たちはこれに強く抗議する。
2月20日の一次冷却水漏えいについて、関電は2008年からの「ボルトゆるみ」が原因だと発表した。しかし原子力規制庁は、ボルトは規定値で締められておりゆるみはなかったと表明している(2月25日の私たち市民との交渉。その後26日の福島みずほ議員事務所への文書回答)。両者の言い分は異なったままだ。さらに、もう一つの漏えい原因である、圧力の一時的な上昇についてもなんら解明されていない。
このような姿勢で再稼働を最優先させれば、次には、取り返しのつかない大事故の危険さえある。これ以上、若狭の住民、京都北部の住民、関西一円の住民の命をもてあそぶなど許されない。高浜原発3号機も即刻運転を停止すべきだ。
要 請 事 項
1.高浜原発4号機の原子炉緊急停止と一次冷却水漏えいの原因を徹底究明し、福井と関西の住民に説明すること。
2.高浜原発3号機も運転を即時に停止すること。
3.住民の安全を守るためには脱原発しかない。高浜3・4号の再稼働を断念すること。
呼びかけ
グリーン・アクション/原発なしで暮らしたい丹波の会/アジェンダ・プロジェクト/脱原発はりまアクション/避難計画を案ずる関西連絡会/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/FoE
Japan/グリーンピース・ジャパン/原子力規制を監視する市民の会