海洋生態系問題担当の花岡です。

たったいま、東京電力本社で行われた政府・東京電力総合対策室の合同記者会見で、グリーンピースが昨日発表した海藻調査の暫定結果について細野豪志首相補佐官が見解を語りました。

その内容は以下のようなものです:

 

  • 10000ベクレルという値はコウナゴでも出ているので、海藻から検出されることもありうると考えている。
  • 海面近くで採取されたものからは、高い数値が検出される可能性もある。
  • 調査方法については、適切なものか、日本政府が定めるものと同じか、確かめたい。
  • グリーンピースの調査結果を無視することはしない。調査方法の違いも含めて、グリーンピースの調査結果を受け止め、政府の調査を強化し、危険性を確認する。

グリーンピースは政府が、「調査を強化し、危険性を確認する」としたことは評価します。

これで、「政府も県も調べてくれないから、お願いしたい」とグリーンピースに海藻を託してくれた漁師さんたちの思いを少しでも果たせたのではないかと思います。

しかし、これだけでは漁業関係者や消費者の安全性を確保するにはまだまだ不十分です。

グリーンピースが海藻調査の暫定結果と同時に日本政府へ提出した要請書にある通り、まずは漁業関係者や消費者の安全性が調査で確認されるまでの間、海藻類の収穫を一時中止すること。そして収穫中止によって漁業関係者が受ける被害を全額補償することが必要です。詳しくはこちら

グリーンピース・ジャパン

ライターについて

グリーンピース・ジャパン
グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。世界中の300万人以上の人々からの寄付に支えられ、企業や政府、一般の人々により良い代替策を求める活動を行っています。ぜひ私たちと一緒に、行動してください。

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