【写真】海洋調査に参加した「虹の戦士号」の乗組員(C)Jeremy Sutton-Hibbert/Greenpeace

こんにちは。

「海洋調査サポート」として虹の戦士号に乗船している宮地です。

「虹の戦士号」は3日間に渡る海洋調査を終えて東京湾内に停泊しています。

今回の調査結果は近日発表させていただく予定です。

日本政府に求めていた福島県沖日本領海内での底質、海水、海産物の調査の許可は下りず、許可対象内であった領海外(沖合22Kmより外)での調査となりました。

しかし、「虹の戦士号」調査中の5月4日東京電力は福島第一原子力発電所近郊の海底の土から、通常の100~1000倍もの濃度の放射性物質を検出したと発表し、また、福島原子力発電所事故対策本部は5月6日海水中の放射性物質や、魚介類への影響の調査を大幅に拡充すると発表しました。

これらの発表は、グリーンピースで行っていた福島県沖での海洋調査活動を求めるワンクリック署名アクションを始め、福島沖で何が起きているのか事実を求めるたくさんの皆さんの声が届いた結果だと思います。

僕は、今回「虹の戦士号」に初めて乗船し調査活動に参加しましたが、23人の乗組員の人たちの意識はいつも高く、調査範囲が狭まり制限がある中、どんな状況に合っても前向きに調査活動に取り組む姿勢、乗組員が船内で日本語を勉強し少しでも日本の文化を理解していこうとする姿を見て日本人の一人としてとても心が打たれました。

多くの国籍の人たちが集まった時、それぞれが他の国の文化を尊重し合うこと、そして、目の前に起っている現実(環境問題)に対して事実を知り、それを伝える事、その事に対して自分たちで何が出来るか考える事。

この事は、人類が共通して持っている意識に変わりないと思っています。

「虹の戦士号」乗組員全員がこの調査活動が未来の子供たちの為により良い環境を残す結果になることを願っています。そして、グリーンピースでは今後もNGOや第三者機関による独自の調査活動の必要性を訴えていきます。

 

写真上:夕日に浮かぶ虹の戦士号操縦室

写真下:船内に飾られている虹の戦士号模型

グリーンピース・ジャパン

ライターについて

グリーンピース・ジャパン
グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。世界中の300万人以上の人々からの寄付に支えられ、企業や政府、一般の人々により良い代替策を求める活動を行っています。ぜひ私たちと一緒に、行動してください。

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