(写真:福島の学校から届けられた土を手にする厚生労働省担当者 (c)Greenpeace)

こんにちは、気候変動・エネルギー担当の高田です。

学校での「20ミリシーベルト」基準撤回をもとめて、今日、NGOなど市民と政府との公開交渉が参議院議員会館で行われました。政府側からは、厚生労働省、文部科学省、原子力安全委員会から出席があり、100名以上の市民が交渉を見守りました。

子どもに対する「年20ミリシーベルト」基準の撤回などを求めて呼びかけた、NGO合同のオンライン署名には、世界中から1,074団体、53,193個人(61カ国以上)からの賛同が集まり、交渉に出席した政府担当者に手渡しました。

★プレスリリースはこちら
★提出した要請書はこちら(FoE Japanさんウェブページ)

交渉では、福島から駆けつけた地元の方が「放射線管理区域でこどもを遊ばせるのは?」と聞いたのに対し、厚生労働省の担当者は、それは認められないと回答。しかし、政府が決めた年 20 ミリシーベルト(屋外で 3.8 マイクロシーベルト/時相当)は、労働基準法で 18 歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」の約6倍に相当する放射線量です。

いま、福島県の学校に通うこどもたちが、このような高い放射線量の中で学校生活を送っています。「放射線管理区域と同じレベルの環境でこどもを遊ばせるのは?」と再び福島の方が質問すると、厚生省の担当者は沈黙。結局5月6日までに文書で回答をすることになりました。

★白熱した交渉の様子はこちらからご覧になれます(ビデオ)

「子どもを守るのが親の役割。子どもは国の宝です。一緒に子どもたちを守ってください」――福島のお母さんが訴えた言葉が響いています。
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★あなたにできること
あなたの地元を代表する国会議員にFAXで「子どもに“年20ミリシーベルト”」見直し呼びかけませんか

–> FAXのサンプル文はこちら。

「年20ミリシーベルト」基準の撤回などを求めるNGO合同要請書に賛同を表明した20人の議員 (5月2日21:50現在):
阿部 知子 衆議院議員
有田芳生 参議院議員
石田三示 衆議院議員
いなみ哲男 衆議院議員
今野 東 参議院議員
大島九州男 参議院議員
川田 龍平 参議院議員
服部 良一  衆議院議員
平山誠 参議院議員
福島 みずほ 参議院議員
森 ゆうこ 衆議院議員
森山浩行 衆議院議員
山崎 誠 衆議院議員
吉田 忠智 参議院議員
初鹿明博 衆議院議員
櫛渕 万里 衆議院議員
大河原 雅子 参議院議員
姫井 由美子 参議院議員
馳 浩 衆議院議員
三宅 雪子 衆議院議員

グリーンピース・ジャパン

ライターについて

グリーンピース・ジャパン
グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。世界中の300万人以上の人々からの寄付に支えられ、企業や政府、一般の人々により良い代替策を求める活動を行っています。ぜひ私たちと一緒に、行動してください。

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