(写真:福島第一原子力発電所の衛星写真 © DigitalGlobe)

気候変動・エネルギー担当の高田です。
東北地方太平洋沖地震で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

放射線や余震など非常に厳しい状況下で、少しでも被害を食い止めようと懸命の努力を続けてくださっている関係者の方々に、敬意と感謝でいっぱいです。本当に、どうもありがとうございます。

緊迫した状況が続く福島第一原子力発電所の最新情報を報告します。(3月19日午後7時現在)

今回の福島第一原子力発電所1~3号機の事故について原子力安全・保安院は、国際原子力事象評価尺度(INES)において、広範囲な影響を伴う事故であることを示す「レベル5」として国際原子力機関(IAEA)に報告しました。これは、国内の原発事故としては最悪で、1979年に米国ペンシルベニア州で起きたスリーマイル島原発事故と同じレベルです。ただ、フランス原子力安全局(ASN)は、重大な事態である「レベル6」に相当するとの見解を明らかにしています。今回の事故の影響度の最終的な判断は、今後の正確な解析が待たれます。

原子力安全・保安院は19日午後、2号機への送電線の敷設が完了し、原子炉建屋まで電気が来ることを確認できたと発表しました。

また、米CNNはカリフォルニアで放射性物質が検出されたと報じました。ただし、人体に有害となる水準ではないとのことです。

グリーンピースは、今回の原発事故について引き続きしっかりと監視をするとともに、私たちのエネルギー政策を災害に強い分散型の自然エネルギー、徹底したエネルギー利用効率化の方向に向かうよう活動を続けます。

グリーンピース・ジャパン

ライターについて

グリーンピース・ジャパン
グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。世界中の300万人以上の人々からの寄付に支えられ、企業や政府、一般の人々により良い代替策を求める活動を行っています。ぜひ私たちと一緒に、行動してください。

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