海洋保護条約がついに国連で合意された嬉しいニュースはもうチェックされましたか?
グリーンピースは、世界の海の30%を保護区にするための大きな一歩となる海洋保護条約の実現を目指して活動してきました。

その活動に賛同し、ともに歩みを進め、大きな力となってくださったのは世界の500万人以上のサポーターの方々、そしてオーシャンアンバサダーの皆さんでした。

オーシャンアンバサダーの皆さんへ、グリーンピースから感謝の気持ちを込めて。

▼この記事を読むとわかること

>親愛なるオーシャンアンバサダーの皆さんへ
>グリーンピースとオーシャンアンバサダーの活動

親愛なるオーシャンアンバサダーの皆さんへ

海洋保護条約が、2023年3月4日、ついにニューヨークで合意されました!

私たちの記念すべき勝利について報告させてください。

もうお聞きになっているかもしれませんが、このニュースを皆さんにお伝えできることが本当に嬉しいです。

「世界の海の30%を保護区にする」という私たちの目標に大きく近づくことができました。

条約への合意は、世界中で大きな話題となり、英紙ガーディアンBBCCNNなど、世界のメディアが歴史的な瞬間として報道しています。

「消えるペンギン」の氷像
海を保護するよう世界政府に呼びかけるためにグリーンピースが新宿で展示した「消えるペンギン」の氷像。東京。(2020年2月)

長い間、海洋保護条約が合意に至ることは、ほとんど不可能だと思われてきました。

この条約への合意は、各国地域の政府が、自分たちの利益よりも自然を守ることを選んで前へ進むということです。それは地球を守るために欠かせない前進ですが、簡単なことではありませんでした。

しかし、オーシャンアンバサダーとして一緒に活動してくださった皆さんと、グリーンピースの世界中のサポーターの方々の想いが、重要な選択を後押しし、ついに歴史的な決断が下されました。

皆さんの熱意と活動なくしては達成されることのなかった地球にとってのビクトリーです。

列をつくるペンギンたち
南氷洋をまわるグリーンピースのエスペランサ号から撮影されたペンギンたち。(2008年1月)

合意に至るまで、特に最後の交渉は壮絶なものでした。
会議は緊迫し、36時間もの間、誰も国連を離れることはできませんでした。

私たちを代表する大使や関係者が、その苦しい局面を見事に乗り越えるための力を、皆さんが与えてくださいました。

この数年間の歩みに心から感謝します。

条約は合意に至りましたが、その内容はまだまだ完璧なものとはいえません。
私たちはこれから、この条約を各国が正式に採択して、できるだけ早く批准し、条約発効に踏み切るよう、背中を押さなければなりません。

皆さんと、そして思いをともにしてくださるサポーターの方々と一緒なら、それができると信じています。

これからも、大切な海と地球を守る仲間として、つながり続けていてください。

敬愛を込めて
グリーンピースより

グリーンピースとオーシャンアンバサダーの活動

オーシャンアンバサダー
武本匡弘さん(グリーンピース・ジャパン アンバサダー)
四角大輔さん(グリーンピース・ジャパン アンバサダー)
松浦美穂さん
小森優美さん
エバンズ亜莉沙さん
石井瑛真さん
Cherryさん
アレックス・デレチさん
小野りりあんさん
藤原冬姫さん
UKICOさん
NOMAさん
森ノオト・北原まどかさん
(順不同)

グリーンピースのオーシャンアンバサダー

グリーンピースは世界の海を守るために、現地での専門的な調査を始め、世界中の人たちと多様な活動を行ってきました。

北極で音楽家と氷の楽器による演奏会を行ったり、世界海洋デーには世界中で一斉にアクションを起こしたり、多くの人がこうした活動に参加してくださいました。

日本でも、これまでに数々の海を守るためのアクションが行われ、それらの活動に積極的に参加し、一緒に声をあげてくださったのがオーシャンアンバサダーの皆さんです。

オーシャンアンバサダーは2019年11月に発表され、2020年3月には、森星さん、NOMAさん、四角大輔さん、小橋賢児さん、MINMIさんが参加するアニメーションが作られました。

2022年2月にはオーシャンアンバサダーの小野りりあんさんとグリーンピース・ジャパン アンバサダーの武本匡弘さんと一緒に、日本で集約した署名(当時16,381筆)を外務省と環境省に提出しに行ってきました。

このキャンペーンには世界から約500万人以上の人々の署名が寄せられています。

グリーンピースの活動に賛同し、ともに歩みを進めてくれたオーシャンアンバサダーの皆様、そして、いつもグリーンピースの活動をサポートしてくださる皆様、改めて、ありがとうございます!

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