本報告書2点は、グリーンピース・ドイツが2016年、2018年に発表した報告書の翻訳版です。近年日本でも、ファッションの環境負荷への関心や、業界のサステナビリティへの意識が高まる中、日本語版を期待する声が寄せられていました。2020年はデトックス・キャンペーンの目標年でした。2020年までに有害化学物質の使用・排出ゼロを目指す『デトックス宣言』を行った衣料品の企業・ブランドは、世界の衣料品生産の15%を占めます。

【報告書の要旨】

『ファストファッションを、もっとスローに』(原題:Timeout for Fast Fashion)
2000年以降爆発的な拡大を遂げたファストファッションにより、衣料品生産は倍増し、大量に消費・廃棄される時代に。有害化学物質の使用、温室効果ガスの排出、地球資源の消費や廃棄物問題、人権問題など、複合的で深刻な課題を概説。

『ファッションをデトックスーー有害化学物質ゼロを目指した7年間の歩み』(原題:Destination Zero – Seven Years of Detoxing the Clothing Industry)
衣料品の生産過程で使用される有害化学物質による汚染から河川や海洋を守るために、グリーンピースは2011年から大手衣料品ブランドに対して、2020年までに有害化学物質の使用・排出ゼロを目指す「デトックス・キャンペーン」を世界中で展開。衣料品業界に変革をもたらしたキャンペーンの7年間の軌跡をまとめた。