国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都港区)は、滋賀県在住の1000人を対象に行った気候変動に関する意識調査の結果を発表しました。調査は、グリーンピース・ジャパンが楽天インサイト株式会社に委託し、オンラインで行いました。調査の結果、気候変動の影響について心配と感じている人は84.8%(とても心配・ある程度心配)で、51.1%の回答者が、気候変動・温暖化を抑えるための政策について優先順位を上げてほしい(もう少し・大幅に)と考えていることが明らかになりました。

<主な調査結果>

  • 地球温暖化・気候変動の影響についてどう感じているか聞いたところ、「とても心配」「ある程度心配」を合わせて84.8%が心配していることが明らかになった。
  • 地球温暖化・気候変動やその影響について感じていることでは「機会があれば読んだり聞いたりしてみたい」が最多の49.5%、「関心を持って自分から調べたり取り組んでいる、またはそうしたいと思っている」が20.7%と滋賀県民が高い関心を持っていることがわかった。
  • 53.8%の人が、滋賀県における気候変動の影響について「残念・心配でなんとかできたらと思う」と答え、多くの人が懸念を感じ、解決に向けて行動する意欲があることがわかった。
  • 滋賀県における気候変動・温暖化を抑えるための政策実施の状況について満足度を聞いたところ、「優先度を上げて取り組んで欲しい(もう少し・大幅に)」が51.1%と、多くの人が現状に満足していない結果となった。一方、「わからない」と回答した人も30%いた。

「滋賀県民の気候変動に関する意識調査」全調査結果はこちら

グリーンピース・ジャパン プロジェクト・マネジャー、高田久代

「今回の調査では、地域や自然と調和する再生可能エネルギー、コスト減・快適性向上につながる省エネ、冷暖房の効きを良くする断熱改修への援助、風水害への備えへの援助や被災した際の救済拡充についての関心が高く、県のさらなる気候変動対策への取り組みが期待されています。温暖化について自分にできることは何か考えたことはあるが、どうしていいかわからないと答えた人も60%以上いて、個人が実践できる具体的な対策についての情報発信も望まれます。

古来より琵琶湖とともに暮らしてきた近江の人々が育んできた『琵琶湖システム』は、人と自然との共生のあり方を考える上での大きなヒントとなると感じますが、半数近くがまったく聞いたことがないと答えています。琵琶湖の水質保全などに関する滋賀県の長年に渡る取り組みは、水環境保全のロールモデルとして広く知られてきました。千年以上続いてきた琵琶湖と人との共生の経験やその知見を、ぜひ県内外により積極的に発信していくことを期待します」

<調査概要>

対象:滋賀県在住の1000人を対象に18~79歳男女で概ね10代刻み 

地域:滋賀県

方法:グリーンピースが楽天インサイト株式会社に委託してオンラインで実施 

時期:2024年7月4日(木)〜7月9日(水)

有効回答数:1000人

以上