世界各地で環境汚染が問題となっているプラスチックごみ削減のため、企業による容器などの再利用(リユース)導入を後押ししようと、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都港区)は2024年6月、ごみを出さないお買い物マップサイト「グッバイ・ウェイスト」をリニューアルし、公開しました。(注1)今回のリニューアルで、使い捨てプラスチックごみ削減のためリユース容器の貸出を行っている飲食店や事業者などをマップ上で検索できるようになりました。脱プラスチック月間の7月に合わせ、マップを使って、実際に街でプラスチック・フリーなリユースサービスを体験してみました。(広報担当・佐藤果穂子)

7月11日時点で、グッバイ・ウェイストマップにはフード、ドリンク、日用品などのリユースサービスを導入する店舗524件が掲載されています。今回利用することにしたのは、リユース容器貸し出しサービスの「Megloo」。同サービスを導入している店舗の多い神奈川県鎌倉市でマップを使って利用してみることにしました。

MeglooのLINE公式アカウント

まず、事前にMeglooのLINE公式アカウントを友だちに追加しておきます。

マップは位置情報から近くの店舗を探すことも可能

次に、Megloo対象店舗をグッバイ・ウェイストマップで探します。対象の店舗で食べたいメニューが決まったら、電話で商品を予約。その際に「Meglooでお願いします」とお店に依頼しておきます。今回はカフェの日替わりランチのお弁当をテイクアウトでいただきます。

お店にあるQRコードを読み取ると、容器数以外は自動でLINEに入力される

注文ができたら、お店に向かいます。店内にあるリユース容器貸出用のQRコードを読み込み、LINE上で借りる容器の数を入力。そして商品を受け取ります。今回伺ったお店では、Megloo利用で通常のテイクアウト料金の50円引きとなりました。しっかりした作りの丸いタッパーウェアのような容器は、電子レンジにも対応しています(蓋は対応不可)。

海辺で美味しい&プラフリーのお弁当をいただきます

頑丈な作りの容器のため、柔らかいプラスチックの容器を使用する際に比べると、持ち歩く際に中身がこぼれる心配などがありません。また特に容器の使用料金などがかからず、ごみも出ないため、ごみ箱を探す必要も、使い捨て容器を使用する罪悪感を感じることもありません。貸出から返却までの作業を一貫してLINE上で行うことができる点も便利です。海辺で潮風に当たりながら食べるプラフリーのお弁当は、とても美味しい!

容器は軽く洗浄または汚れを拭いてから返却しよう

使い終わった容器は、テイクアウトしたお店以外でも返却することができます。MeglooのLINE公式アカウントから返却場所を探し、該当店舗を見つけて「ここで容器を返却する」をクリック。LINEに返却する容器数を入力し、近くの場所で返却します。今回は近くにあったパタゴニア鎌倉で返却しましたが、返却BOXがお店の入り口に設置されているため、簡単に見つけて返却することができました。

Megloo専用の返却BOXが設置されているパタゴニア鎌倉

今回利用したMegloo以外にも、マップ上では様々なリユースサービスを掲載しています。今回利用したお店のように、リユース容器利用による値引きなど、試してみたいと思えるきっかけが増えればよりサービスの拡大に繋がるのではないかと感じました。難しいかなと思っていたサービスの検索や注文、返却もとても簡単だったので、ぜひ普段利用するカフェや飲食店でサービスが導入されているかチェックしたり、サービスを導入している店舗をマップで探して、体験してみてはいかがでしょうか。

(注1)プレスリリース「リユース容器貸し出しサービスが利用可能な店舗が検索できる!ーーごみを出さないお買い物マップ『グッバイ・ウェイスト』リニューアル」(2024年6月20日発表)