国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都港区)は6月20日、使い捨て容器包装ごみ削減のために、容器の持ち込みや量り売りでの購入が可能な店舗を利用者が互いに地図上で共有することができるウェブサイト「グッバイ・ウェイスト」について(注1)、使い捨て容器を使わずに飲食できるリユース容器の貸し出しを行っている事業者や飲食店などを検索できるマップへリニューアルし、公開しました(注2)。世界的に大きな問題となっているプラスチックによる環境汚染解決のためには、個人の努力だけに頼るのではなく、生産者である企業が使い捨て容器包装などを段階的に減らしていくことが不可欠です。今回のリニューアルで、繰り返し使えるリユース容器の貸し出しサービスの認知度が向上し、リユース拡大の後押しになることを期待します。https://goodbyewaste.jp/

<グッバイ・ウェイストマップでできること>

  • リユース容器の貸し出しサービスが利用できる店舗をマップで検索
  • 各リユース事業者のサービス内容を知る
  • リユースに関するブログ記事などから国内外のリユースに関する情報を得る
  • 現時点で4事業者、合計136店舗の情報を掲載
  • 今後もリユースサービスが利用できる場所を随時追加予定

<関連情報>

  • マップの公開に先立ってグリーンピースが発表した『リユースの仕組みに関する意識調査(注3)』では、マイボトル・タンブラー施策の課題が浮き彫りになった一方、リユースサービス利用者の9割が「また利用したい」と回答している

グリーンピース・ジャパン プラスチック問題担当、大館弘昌

「マイボトルやマイバッグを持参する消費者行動は重要ですが、企業が製品デザインや販売方法を見直し、容器の貸し出し・回収・洗浄まで一貫して管理するリユースサービスの大規模導入をしない限り、プラスチック汚染は解決しません。現在リユースサービスが利用できる場所は限られていますが、グッバイ・ウェイストマップに掲載されている事業者は、インフラの確立やサービス周知など、さまざまな課題に直面しながらリユース推進に取り組んでいます。グリーンピースとしては、マップに掲載されるリユーススポットが全国的に広がり、リユースの社会的なスケールアップを目指すために、使い捨てを大量に排出する企業による積極的な投資や国による政策支援を改めて求めます」

(注1)プレスリリース『楽しくプラスチックごみを減らす新ツール誕生!ごみを出さないお買い物マップ「グッバイ・ウェイスト」』(2021年5月14日発表)

(注2)容器の持ち込みや量り売りでの購入が可能な店舗は閲覧できなくなります。

(注3)プレスリリース『リユースサービス利用者「また利用したい」9割超、企業側のプラ汚染対策推進に期待ーーごみゼロの日(5/30)に合わせ、全国1000人に意識調査』(2024年5月30日発表)