国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区)は5月26日、日本政府が「プラスチック汚染に関する高野心連合(以下、HAC)」(注1)への参加を表明したことを受けて、以下の声明を発表しました。

グリーンピース・ジャパン 政策渉外担当、小池宏隆

「日本が、国際プラスチック条約の野心を高める中心となっている国家のグループ、HACへの参加を表明したことを歓迎します。先月、G7環境相会合で合意した、2040年までにプラごみをゼロにするという目標に続き、プラスチック汚染を終わらせる条約を作るために非常に重要な動きであり、一連の政府の行動を高く評価します。

一方、日本が国連環境計画に提出した意見書(注2)と、HACが求めているものには大きな差があります。例えば、HACでは、新品の素材だけで作られるバージンプラスチック生産に規制をかけることを明確に支持していますが、日本は生産規制には触れていません。5月29日からパリで第二回政府間交渉委員会(INC2)が開催されますが、日本政府には、改めてプラ規制をめぐる立場を見直し、HACメンバーにふさわしい姿勢を取ることが求められます。グリーンピースは、日本政府がプラ汚染に対しより野心的な目標を打ち出すよう、引き続き建設的に関与していきます」

以上

(注1)2040年までにプラスチック汚染を終わらせるとの目標を掲げ、持続可能な水準のプラスチックの生産・消費、プラスチックの資源循環の促進、プラスチックごみの適正管理等を追求する国家のグループ

(注2)INC2に向けて各国に提出が求められていた、プラスチック条約に関する提案文書(日本は2023年2月13日に提出