国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区)は本日2月20日、スターバックス コーヒー ジャパン(以下スターバックス)が3月末よりアイスビバレッジの店内グラス提供を全国1500店舗に拡大すると発表したこと(注1)を受け、以下の声明を発表しました。

グリーンピース・ジャパン プラスチック問題担当 大館弘昌

今回のスターバックスの店内グラス提供の全国拡大は、店内の使い捨てカップ消費量削減につながる施策として歓迎します。グリーンピースは2021年からスターバックスに対し、2025年までの使い捨てカップの大幅削減(注2)を求めてきましたが、今回の発表はその第一歩といえます。

一方で、昨年グリーンピースが発表した調査報告書(注3)では、大手カフェチェーン9社のうちスターバックスの2020年の使い捨てカップ消費量が最多の2億3,170万個という結果が出ています。このうち店内利用時の使い捨てカップ消費量は8,360万個で、他のカフェチェーンより突出して多い現状が浮き彫りとなりました。これまでも店内利用向けにマグカップが用意されていましたが、実際にはほとんど活用されていません。グリーンピースの調査でも店内利用時の使い捨てカップ使用率が92%(注3)と、使い捨て割合の高さが目立っていました。

今後は、店内においてグラス、マグカップの活用を本格的に進め、実際の削減につなげることが求められます。また、現在、実証実験を行っているリユースカップ貸し出しサービスの全国規模での早期導入など、ドリンク販売の半分以上を占めるテイクアウト用使い捨てカップの消費量削減の取り組みも期待しています」

(注1)スターバックス コーヒー ジャパン プレスリリース (2023年2月20日発表)

(注2)  グリーンピース・ジャパン 署名キャンペーン(2021年2月発表)

(注3)  グリーンピース・ジャパン調査報告書『日本のカフェ業界における使い捨てカップの現状』(2022年7月13日発表)