自らが住む自治体の脱炭素に取り組む市民のプラットフォーム「ゼロエミッションを実現する会」(事務局・国際環境NGO グリーンピース・ジャパン)は、10月31日投開票の衆院議員選挙の候補者を対象に、気候変動問題についての一斉アンケートを実施しており、回答を特設ウェブサイト上で公開しています。

アンケートでは脱炭素を目指す上で重視するエネルギー源や議員になったらどう気候変動に取り組むかなど、9項目について質問。10月29日午後2時点で送信数に対する回答率は27.6%で、今後も新たに候補者からの回答が届き次第、随時内容を更新していきます。

<調査方法>

対象:衆院選に立候補を表明し、連絡先のわかる候補者全員(10月29日時点で1039人に送信し、287人が回答)

調査方法:メール、SNSで調査票(グーグルフォーム)を送信。回答はウェブサイトで公開

アンケート実施主体:国際環境NGO グリーンピース・ジャパンゼロエミッション東京を実現する会(注1)、国際環境NGO FOE Japan 

<質問項目> 

  • 気候危機対策の重要性をどのように考えますか?
  • 脱炭素(カーボンニュートラル)を実現するために2050年時点において日本が使うべきと考えるエネルギー源
  • 国連からの、先進国への2030年までの石炭火力廃止の求めに対するあなたの考えにもっとも近いものを選んでください
  • 2030年時点の電源構成に占める再生可能エネルギーの目指すべき割合について、あなたの考えにもっとも近いものを選んでください。
  • 電源構成に占める原子力の利用について、あなたの考えにもっとも近いものを選んでください。
  • 日本がパリ協定に基づいて国連に提出する温室効果ガス削減目標(NDC)について、どうあるべきと思いますか?
  • カーボンプライシングについて、以下の選択肢の中から、あなたの考えに最も近い            選択肢を選んでください。
  • あなたにとって、気候変動問題とはなんですか?また、あなたが国会議員になったら、気候危機やカーボンニュートラル達成にどう取り組みますか?
  • あなたが目指す日本社会の姿(ビジョン)を教えてください。

※アンケートの詳細は「ゼロエミッション東京を実現する会」ウェブサイトで公開


グリーンピース・ジャパン 気候変動・エネルギー担当、鈴木かずえ
「地球温暖化による異常気象での被害ワースト4(ドイツNGOジャーマンウォッチ「世界気候リスク指標2021」より)の日本では気候変動は非常に重要な争点。有権者のみなさんには、ぜひ、自分の選挙区の候補者の回答を参考に投票行動の参考にしてほしいと思っています」

以上

(注1) 「ゼロエミッションを実現する会」事務局:国際環境NGO グリーンピース・ジャパン 2020年9月に、自ら住む自治体のゼロエミッション(二酸化炭素排出実質ゼロ)をめざす市民のプラットフォームとして発足。現在、フェイスブックグループ(1,169人)とスラックグループ(544人)を運営し、自治体ごとのチームを編成して活動。