国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は本日、新型コロナウイルス感染症に対し、環境に配慮した経済・社会復興を目指す「グリーン・リカバリー」の各国の取り組みをまとめた報道資料『コロナ禍からの持続可能でレジリエントな復興をーー各国の「グリーンリカバリー」事例集』を発表しました。


<主なグリーンリカバリーの事例>

  • EU:総額7,500億ユーロの復興基金「次世代EU」。関連するEU予算と次世代EUの合計額の少なくとも30%を気候変動対策に充てるという目標が設けられた。
  • ドイツ:総額1.300億ユーロの復興予算の約4分の1が気候変動に関連。運輸部門・エネルギー部門への投資を行い、現在進行中の自然エネルギーへの転換を促進する。
  • フランス:エールフランス航空への条件付き融資。欧州委員会(EC)は気候変動対策を含めることを条件に融資を許可。仏政府は、同社に気候変動対策を要請。
  • 韓国:韓国版グリーンニューディール。電気貨物車や二輪車の拡大支援、環境処理施設への自然エネルギー設置など。

報道資料の全文はこちら
https://www.greenpeace.org/static/planet4-japan-stateless/2020/08/50c36fcd-final_bp_20200702_greenrecovery.pdf


グリーンピース・ジャパン 気候変動・エネルギー担当 鈴木かずえ

「今回のような感染症の蔓延など、将来起こりうる社会・経済のリスクに対応できるように、既存の社会や経済のあり方を見直し、持続可能でレジリエントな復興を実現していかなければなりません。本報道資料では、各国・地域が打ち出したグリーンリカバリーの事例集をまとめています。日本の経済再生策に活かせる点もあります。これらも参考に、日本政府にもグリーンリカバリーを前提に経済再生策を進めていくことを求めます」