国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は、本日、京都府亀岡市議会が、小売店などでのプラスチック製レジ袋の提供を全面禁止する全国初の条例を可決・成立させたことを受けて、以下の声明を発表しました。同条例は、2021年1月1日より施行され、同年6月1日より違反した事業者名を公表する罰則が適用されます。


グリーンピース・ジャパン プラスチック問題担当 大舘弘昌

「亀岡市ではレジ袋だけではなく、使い捨てプラスチック全般の削減を目指しており、今回の条例はそのための一歩です。世界がレジ袋の禁止や使い捨てプラスチック全般の大幅な削減に動いている中、全国の自治体で今回のような動きが広まり、日本の取り組みが底上げされることを期待します。

条例には一部商業団体からの懸念などもあり、今回の修正案の可決に至りましたが、『環境先進都市・亀岡の実現をめざすネットワーク』が中心となって、本条例の制定および確実な施行を求める要望書を提出するなど、地元ではこれまでに様々な働きかけが市民側からもあり、心強く思います(注1)。

政府の使い捨てプラスチック対策が、レジ袋の有料化の議論にとどまり、また内容も大きな問題を抱えている中、こうした自治体や市民の取り組みが日本社会を牽引していくことを期待します(注2)。一方、国の不十分な政策が、先進的な取り組みを目指す自治体の妨げとならないよう望みます」

(注1)「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」に係る要望書の提出について
グリーンピース・ジャパンも賛同団体として要望書に参加。

(注2)グリーンピース プレスリリース
レジ袋有料化、プラごみ問題解決には程遠く