国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は、今週末に開催する「東京マラソン2019」を控えた本日3月1日、東京都民のマイボトルと給水機の利用状況について、東京都民1000人を対象に実施した意識調査(注1)の結果を発表しました(注2)。

実は高いマイボトル所有率、ペットボトルフリーのカギは「身近に給水できる利便性」

調査では、2人に1人以上の都民がマイボトルを所有しているにも関わらず、その8割が外出先でマイボトルを使って給水をしていないことがわかりました。給水機が欲しい場所として、駅、観光スポット、公園などがあげられ、全体の7割が、身近な場所で給水機から給水できるなら、マイボトルを携帯すると回答しました。

グリーンピース・ジャパンのプラスチック担当、石原謙治は「国内ではレジ袋有料化が議論されていますが、ペットボトルごみ削減に向けた具体的な解決策は見出されていません。マイボトルを利用する給水機を増やすことで、ペットボトルの大量消費に頼らなくても、身近に飲み物を飲める社会システムを目指すことができます。東京都には東京五輪に向けて、企業や市民をリードした循環型社会のためのインフラづくりを期待します」と訴えました。

マイボトル給水機はペットボトルごみ削減の解決策として、パリやロンドンなど海外の主要都市で増加傾向にあり、東京五輪を控える東京都でも、観光客やイベント参加者が気軽に使える給水機のニーズが高まります。グリーンピースは、ペットボトルごみによる海洋汚染の解決策の一つとして、マイボトル給水機の普及を目指し、2020年の東京五輪に向け、マイボトル給水機の増設を東京都に求めるキャンペーン『マイボトル給水機でペットボトルを減らそう TOKYOペットボトルフリー』を続けていきます。


注1)2019年 1月7日〜1月 8日の間に、グリーンピースが楽天インサイトに委託して、東京都在住の 1000 人を対象に 20~69 歳で 各性年代の人口構成比に合わせてオンラインで実施。

注2)レポート「マイボトルと給水機利用状況から見るペットボトルフリーのカギ」