国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は、本日1月16日、2020年の東京五輪に向け、使い捨てプラスチックの大量消費に依存しない社会を目指すため、ペットボトルの代替策として考えられるマイボトル給水機の増設を東京都知事に求めるオンライン署名キャンペーン『給水機でペットボトルを減らそう TOKYOペットボトルフリー』を開始しました(注1)。

■世界のプラごみ第3位、ペットボトルごみ対策が急務

今年6月のG20大阪サミットを目前に、プラスチックごみ対策への動きが国内で盛り上がっています。環境省はレジ袋有料化を検討していますが、ペットボトルに対する具体的な解決策は見出されていません。ペットボトルは世界の海岸から見つかるごみの第3位であり(注2)、東京近郊でも河川から大量のペットボトルが海に流出しています。他の使い捨てプラスチック製品同様、ペットボトルのリデュース(削減)が必要不可欠です。

■解決策としての「マイボトル給水機
ペットボトルごみの削減策として期待されるのが、観光都市で有名なパリやロンドンでも普及しているマイボトル給水機です。本キャンペーンでは、リデュース・リユース(再利用)の文化を浸透させるため、市民の間でのマイボトル定着も目指します。

グリーンピース・ジャパンのプラスチック担当、石原謙治は「世界でプラスチック汚染対策の声が高まっています。オリンピック・パラリンピックでペットボトル大量使用の様子を露呈しないためにも、東京日本全国と世界を牽引する先進的な取り組みモデルが期待されます」と述べました。

2010年から全国へ給水スポットを増やす活動等を先導してきた「水Do!ネットワーク」(注3)事務局長、瀬口亮子氏は「給水スポットの設置は、ペットボトルの削減だけでなく、熱中症対策魅力的なまちづくりにもつながります。未来へのレガシー(遺産)として増やしていきましょう」と述べました。

注1)オンライン署名「給水機でペットボトルを減らそう TOKYOペットボトルフリー」。本キャンペーンでは給水スポットの一つであるマイボトル給水機普及を目指しながらも既存の水飲み場も呼びかける。
注2)Ocean Conservancy, Building a Clean Swell 2018 report  
注3)「水Do!ネットワーク」ウェブサイト