オンライン署名『命の楽園をまもって』9月21日開始~「国際平和デー」、辺野古新基地建設と高江ヘリパッド建設の中止を求めて~

国際環境 NGO グリーンピース・ジャパンは、国連が定めた平和の記念日「国際平和デー」の本日21日、平和への希求と、辺野古新基地建設及び高江ヘリパッド建設の中止を求めて、『命の楽園をまもって Voices from Eden』オンライン署名を開始しました。

本署名は、楽園のように美しく生態系豊かな辺野古・大浦湾の海と「やんばるの森」の保護を目的に、辺野古の新基地建設と東村高江のヘリパッド建設の中止を求めるオンライン署名です。グリーンピースのウェブサイトに署名ページを開設します。そして、沖縄の美しい自然をリアルに体験できる、大浦湾と「やんばるの森」で撮影した360度動画や空撮映像をソーシャルメディアで続々と公開する予定です。自然美の映像に加えて、沖縄の人々のストーリーを通して「命の楽園」と人々の暮らしの関わりを伝え、基地問題への関心を高めていきます。署名(目録)の提出先は日本政府と国際機関を予定しています。また同内容の国際署名も英語で展開し、提出先は安倍晋三首相です(注)。

グリーンピース・ジャパン事務局長の米田祐子は「沖縄の民意は一貫して『新基地建設反対』を示しています。しかし16日の辺野古訴訟の判決は国の意向に沿うもので、民主主義と地方自治は大きな危機に瀕しています。沖縄の人々は『平和に生きる権利』を求めて、新基地に抵抗して声を上げ続けています。辺野古の新基地と高江ヘリパッド建設を中止するためには、命の海と森に育まれた平和な暮らしを守りたいと願う沖縄の人々に寄り添い、行動を起こす人を日本中、世界中から増やすことが大切です」と、署名への参加を呼びかけました。

辺野古・大浦湾の海域は、日米両政府が米軍普天間飛行場の代替として新基地建設を計画していますが、絶滅が危惧されるジュゴンに象徴される生物多様性豊かな海です。また、米軍ヘリパッド建設工事が強行的に進められている東村高江は、県北部の国頭村、東村、大宜味村にまたがる亜熱帯の森の「やんばるの森」にあり、人口140人の小さな集落です。「やんばるの森」はヤンバルクイナをはじめ琉球列島固有種が生息する生物多様性の保全上、重要な地域です。

2015年11月にはグリーンピースの船「虹の戦士号」が沖縄を訪れ地元の人々の活動に参加し、地元調査グループの協力の元、大浦湾から3キロメートル離れた海でジュゴンの食み跡も確認しました。同年実施した辺野古新基地に反対する署名では、合計89,406筆が国内外から集まりました。

『命の楽園をまもって Voices from Eden』概要
2016年9月21日(水)開始
内容:「楽園」のように美しく生態系豊かな辺野古・大浦湾と「やんばるの森」の環境保護、新基地及びヘリパッド建設の中止を訴える。
URL: www.greenpeace.org/japan/eden