グリーンピース、「子ども・ミツバチ保護法を求める署名」23,655筆提出 ーー政府は危険な農薬を規制し、だれもが安全に暮らせる社会の実現を

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは本日、2015年4月8日から2016年4月18日までに集めた「子ども・ミツバチ保護法を求める署名」23,655筆を参議院農林水産委員会筆頭理事の小川勝也議員に提出しました。政府の動きが遅いなか、関心の高い国会議員に市民の声をとどけ、さまざまなステークホルダーと協力してネオニコチノイド系農薬の規制を日本でも早期に実現させようというものです。このため個人署名23,655筆に加え、農薬問題に取り組むNGO、保育園・幼稚園、有機農業・養蜂関係団体など25の団体が署名に賛同しています。今後、農林水産省と厚生労働省へも提出を行う予定です。署名は、グリーンピース・ジャパンのオンライン署名と紙署名、世界最大のオンライン署名プラットフォーム「Change.org」を通じて集めました。

グリーンピース・ジャパン 食と農業担当 関根彩子は「子どもやミツバチの安全を望む市民の声が、政治に届きはじめています。厚生労働省は先月、ネオニコチノイド系農薬の一種であるスルホキサフロルの登録保留を決めましたが、その背景にはパブリックコメントで集まった異例の数の市民の反対意見がありました。今回集まった23,655筆の市民の声により、国会でこの問題への関心がさらに高まることを期待します。政府は国民の声を受け入れ、世界に遅れをとっているネオニコチノイド系農薬の規制、そして有機農業や自然農法など『生態系農業』の推進のために抜本的な見直しをすすめることが必要です」と訴えました。

「子ども・ミツバチ保護法を求める署名」について

実施時期:2015年4月8日から2016年4月18日まで
内容:国会議員(CC:農林水産大臣と厚生労働大臣)に食べ物の安全や子どもの健康、ミツバチなど花粉媒介生物を農薬の影響から守る法律の策定、生態系に調和した農業の価値評価・支援強化を求める。

賛同団体(25団体、順不同) 個人賛同 23,655筆

A SEED JAPAN / 遺伝子組み換えいらないキャンペーン / 化学物質過敏症支援センター / 反農薬東京グループ / 福島「農と食」再生ネット / NPO法人秀明自然農法ネットワーク / 国際交流NGOピースボート / エイビイシイ保育園 / 宮久保幼稚園 / 調布多摩川幼稚園 / 宇都宮太陽幼稚園 / 清流みずほ幼稚園 / 日本在来種みつばちの会 / 江古田ミツバチプロジェクト / 山形新庄大豆畑トラスト / 農業生産法人なないろ畑株式会社 / 全国有機農業推進協議会 / 日本有機農業研究会 / 一般社団法人農民連食品分析センター / 緑の党 グリーンズジャパン / マガジン9 / (有)コモンズ / 全国学校給食を考える会 / Institute for Responsible Technology : IRT(米国:責任ある技術者協会)

グリーンピース・ジャパンは、個人の意志や行動を結集し問題解決の大きな力となっていく「ピープルパワー」を軸に、地球規模で活動を行う市民団体です。より多くの市民と共に、農薬に頼らない安全安心な食料生産の唯一の解決策である「生態系農業」の推進を続けていきます。