国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは、「虹の戦士号」の辺野古・大浦湾沖への寄港を沖縄総合事務局・国土交通省より却下されましたが、代替案として名護漁港沖への寄港申請を11月5日に行ったことを発表しました。正式に許可をえられれば、6日深夜または7日早朝に那覇新港を出航し、7日朝9時頃に名護漁港沖に到着する予定です。行政不服審査請求については、名護漁港寄港への申請許可の結果をみて判断を行う予定です。
グリーンピース・インターナショナル「虹の戦士号」船長 マイク・フィンケン
「辺野古・大浦湾の却下を得たことは、非常に残念だ。却下の理由は安全確保ができないとのことだが、臨時制限区域を考慮した海域への停泊を申請していた。政府は希少なジュゴンがすむ海の破壊現場を、世界の目から覆い隠そうとしているのだろう。しかしながら、私たちの声を完全にかき消すことはできず、却下を得てむしろ、国際的な注目は高まる。」

グリーンピース・ジャパン事務局長 佐藤潤一
「依然として辺野古・大浦湾沖寄港却下について、納得はしていない。これは日本国憲法が保証する『表現の自由、集会の自由』に反する処分だ。却下理由の『安全確保』が示す定義やその対象が不明瞭であり、却下にいたるまでの審議内容の説明が不足している。」

グリーンピース・ニュージーランド 海洋生態系担当 カーリ・トーマス
「大浦湾への寄港は却下されたが、名護漁港沖への訪問によって名護市の人々に直接船を見てもらい、世界がサポートしていることを伝えたい。世界的にサンゴ礁の死滅が広がるなかで、辺野古・大浦湾のサンゴ礁は非常に健康な状態。サンゴ礁が抱える生態系の豊かさを破壊したら、二度と取り返しのつかないことになる。政府は同地域への新基地建設計画を見直すべきだ。」

グリーンピースは船の派遣に加え、新基地建設に反対する沖縄の人々に声援を送る緊急オンラインキャンペーン「辺野古・大浦湾を海洋保護区に」を実施中です。集まった声援は、沖縄県翁長雄志知事に提出することを予定しています。

キャンペーンウェブサイトhttp://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/HenokoBay/



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