国際環境NGOグリーンピースは本日、同団体の船「虹の戦士号」(オランダ船籍、855トン)の乗組員19名(注)が、那覇新港に10月31日17時に入港してから3日以上(79時間)待機を強いられたのち、11月4日未明に入国管理局から船から出て上陸する許可を得られたことを発表しました。
しかし、辺野古・大浦湾への航行に関し、沖縄総合事務局に10月28日に手続きを開始しましたが、正当な手続きを行っているにも関わらず未だ審査段階にあります。

グリーンピース・ジャパンの事務局長の佐藤潤一は「本日中に結果が得られなければ、予定していた通り5日夜に那覇新港を出発し、6日午前中に辺野古・大浦湾に到着する計画に支障をきたします。これは新基地建設をめぐる沖縄県と国の係争のように、辺野古を守ろうとする声を上げれば圧力をかけられるという構図と同様です。これは時間稼ぎをしているとしか思えません。2005年と2007年にグリーンピースの船が沖縄に入港した際はこのようなことは起きませんでした」と訴えました。

昨日、グリーンピースが「虹の戦士号」上で開催した歓迎会で船を訪れた議員や辺野古新基地建設へ抗議活動を続けている市民らより、辺野古・大浦湾で民意が押しつぶされようとしている現状を世界に発信するために来日した船の行動が、国の機関により妨害されていることに対し非難の声が高まりました。

グリーンピースは引き続き、辺野古・大浦湾への訪問を実現するように働きかけるとともに、辺野古・大浦湾の現状を国際社会に発信していきます。

グリーンピースは船の派遣に加え、新基地建設に反対する沖縄の人々に声援を送る緊急オンラインキャンペーン「辺野古・大浦湾を海洋保護区に」を10月17日に開始しました。集まった声援は、沖縄県翁長雄志知事に提出することを予定しています。

キャンペーンウェブサイト

http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/HenokoBay/

(注)船員19名中4名については、船員手帳での入国となり行動範囲が那覇市内に限るとの条件がつきました。



国際環境NGOグリーンピース・ジャパン