国際環境NGOグリーンピースの船「虹の戦士号」(オランダ船籍、855トン)は、本日、韓国を経て、那覇新港(沖縄県那覇市)に入港しました。今回の派遣は、米軍新基地移設先である、沖縄県名護市辺野古の自然保護を訴える地元市民の方々に賛同を示すことを目的としています。沖縄への船の派遣は、地元の市民団体や議員から招へいを受け、それに応じるものです。辺野古沖への訪問を11月6日から4日間予定(天候等により変動)し、同海域への航行許可を沖縄総合事務局に申請しています。グリーンピースは2005年、2007年にも名護市辺野古沖へ船を派遣しており、今回が3度目の訪問です。
グリーンピース・ジャパン海洋生態系担当の小松原和恵は「沖縄の圧倒的な民意を無視し、強行に基地建設を進めようとする政府の姿勢は非民主主義的です。『虹の戦士号』は、辺野古でいま起こっている、政府による民意への裏切り、そして環境破壊の現場を世界へと発信し、より多くの人に問題を伝えることを使命としています。ジュゴンやウミガメを含む絶滅危惧種262種のすみかでもある辺野古・大浦湾は、基地ではなく海洋保護区として未来に残すことを強く求めます」と訴えました。

虹の戦士号の船長マイク・フィンケンは「『虹の戦士号』の乗組員一同、本日沖縄に歓迎されたことを嬉しく思います。政府からの航行許可が降りれば、今週の後半に辺野古・大浦湾に訪問することができます。辺野古・大浦湾を目にし、地元の方々と交流する時を心待ちにしています。」と話しました。

グリーンピースは船の派遣に加え、新基地建設に反対する沖縄の人々に声援を送る緊急オンラインキャンペーン「辺野古・大浦湾を海洋保護区に」を10月17日に開始しました(注)。集まった声援は、沖縄県翁長雄志知事に提出することを予定しています。



(注)キャンペーンウェブサイト

http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/HenokoBay/





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