国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは本日6月25日、東京電力株式会社の第91回定時株主総会に株主として出席します。発言が許されれば、東電株主運動の脱原発議案に賛同を表明し、その一歩として、福島第二原発、柏崎刈羽原発の廃炉を決断すべきであることを経営陣に直接訴えます。同時に、下記の声明を発表しました。




「福島県議会は、福島第二原発を含む福島県内の東京電力所有の原発廃炉を求めています。しかし、東京電力はそれには応えず、廃炉を決断していません。また、新潟県柏崎刈羽原発については、6,7号炉の再稼働申請を2013年9月27日に原子力規制委員会に対して行っています。

東京電力は、再稼働の準備を進め、また、国から補償金と賠償用交付金あわせて4兆9,202億円を受け取り、2期連続で黒字を計上する一方で、原発事故被害者への賠償については、正当な賠償を求める被害者に裁判闘争を強いるなど、極めて不誠実です。

グリーンピースは、東京電力に対し、東京電力福島第一原発事故被害者への正当な賠償支払いを求めると同時に、福島第二原発、柏崎原発の廃炉を求めます。」

グリーンピースはまた、 本日同日開催される関西電力の株主総会にも株主として出席します。関西電力所有の9つの原発は全て停止中です。その全ての原発が再稼働や運転をめぐって係争中であり、ほとんどの原発が老朽化の問題も抱えています。こうした問題には終わりが見えません。原発依存の体質が経営を圧迫していることは明白です。発言が許されれば、原子力への不合理な依存について直接経営陣に質します。

グリーンピース・ジャパンは脱原発と自然エネルギーの飛躍的導入を求め、株主総会への参加・議決権行使などのために、東京電力、関西電力、および日立製作所の株式を最小単位で購入しています