3月10日、東京電力福島第一原発事故の発生から11日で3年を迎えるにあたって、グリーンピース・ジャパンは下記の声明を発表しました。

グリーンピース・ジャパン事務局長 佐藤潤一
「東電福島第一原発事故と事故の被害者を忘れてはいけない。過去とすべきは、原発や化石燃料に依存するエネルギー供給システムだ。
私たちは、福島第一原発事故から教訓を学ぶべきだ。実際に、世界中で自然エネルギーの供給が急激に加速している。日本政府が、原発再稼働や原発輸出に力を注いでいるのは、こうした世界の潮流に逆行するもので、時代遅れとしか言いようがない」


グリーンピースは、東電福島第一原発事故から1年目の2012年、事故の根本的な原因は日本政府と規制機関による原子力行政の制度的欠陥にあると指摘する報告書「福島の教訓」を発表しました。また、翌2013年からは企業責任を取り上げ、原発メーカーが責任を問われない日本の原子力損害賠償法の改正の必要性を訴えてきました。

事故から3年を迎える今年、2 月16日から19日の日程で、グリーンピースは東電福島第一原発事故の被害者の証言を直接聞く機会を設けるため、世界5カ国から11人の反原発活動家らを日本に招き、避難生活を続ける被害者らを訪れました(注1)。また、再稼働をとめるよう求める『とめよう再稼働』オンライン署名を実施、安倍首相と原発立地自治体の知事への提出を予定しています。

注1)グリーンピース・プレスリリース(2014年2月21日)


国際環境NGO グリーンピース・ジャパン