国際環境NGOグリーンピースは本日10月31日、千葉県の鴨川港など4港の放射能調査の結果を発表いたしました。調査結果は、ゴマサバやマアジなど7サンプル全てが検出限界値(5ベクレル/キログラム)未満で、放射性物質は検出されませんでした。 (注1)
今回の放射能調査は、10月8日と9日に、千葉県の鴨川港(鴨川市)、船形港(館山市)、勝山港(鋸南町)、岩井港(南房総市)の4港において実施いたしました。調査方法は、千葉県の漁業関係者の協力のもと、それぞれの港で水揚げされた魚介類を入手し、第三者機関である株式会社エコプロ・リサーチでゲルマニウム半導体検出器を用いて検査しました。

グリーンピースの海洋生態系問題担当の花岡和佳男は、「グリーンピースはこれまで定期的に千葉県でサンプリングした魚介類の検査をしてきましたが、放射性物質が検出されたサンプルはごく一部に過ぎません。ただ問題は放射能汚染された魚とそうでない魚が一緒になって水揚げされ流通されていることで、これが漁業者や消費者の不安をいまだに解消できない原因となっています。商品の詳細な情報を提供し消費者に安心して魚を購入してほしいと望む漁業者はたくさんいらっしゃいます。消費者に魚介類を直接提供する大手スーパーや回転寿司店などは政府を巻き込み、漁港でのスクリーニングを強化するとともに、商品表示の改善やトレーサビリティーの確立に注力する必要があります」と話しています。

注1) 第14回目放射能調査の結果

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国際環境NGOグリーンピース・ジャパン