政府は本日22日、エネルギー政策について国民から寄せられた意見(パブリックコメント)を分析した途中結果を公表しました。これを受けて、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン事務局長の佐藤潤一は以下の声明を発表しました。

「9割が脱原発を支持し、そのうち81%が即時ゼロを求めていることが明らかになった(注1)。毎週の数万人が集まる首相官邸周辺の抗議の声や各種世論調査の結果だけでなく、政府自らが行った意見募集でも脱原発を求める声が圧倒的となった今、野田首相は原発ゼロを決定し民意に応えるべきだ。こうした声に向き合わずに、今後の選挙で勝利を得ることは不可能だろう」。

グリーンピース・ジャパンが2011年9月に発表した『自然エネルギー革命シナリオ――2012年すべての原発停止で日本がよみがえる』は、原発にも化石燃料にも頼らない未来へのエネルギー政策のシナリオをデータに基づいて示しています。日本経済の復興に必要なのは、原発ではなく、省エネと自然エネルギーを中心に据えた大胆な政策です。

注1) 政府が公表したパブリックコメントの途中経過

※政府は22日、8月12日までの約1か月半に寄せられた8万9124件のエネルギー政策についてのパブリックコメントのうち7000件を分析した結果、89.6%が「原発は不要」との意見であることを発表しました。