4月13日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に関して会合をした4閣僚が再稼働の「安全宣言」をしたことに対し、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは、政府の「安全宣言」は、安全性を確保しているとは到底いえないとして抗議します。

グリーンピース・ジャパンの事務局長、佐藤潤一は以下のような声明を発しました。

「政府が作成した再稼働の“安全基準”は3日間で策定した“インスタント安全基準”であり、そもそも“基準”を低く設けた上、適合しない部分は対策を先送りしたものです。これは、地元住民の安全ではなく電力会社の都合を優先したものであることは明らかで、東電福島第一原発事故前の対策と何ら変わりなく、福島の事故を教訓にしていません。

枝野大臣は明日14日にも、再稼働への同意要請のために福井県を訪問する旨を会見で述べましたが、その安全審査は現地に説明や要請にいけるような内容ではなく、住民からも理解を得られるものではありません」

福島原発事故後のエネルギー政策を決定づける不可欠な要素は、原発の安全性には決して妥協しないこと、そして万が一事故が起きた場合に影響を受ける可能性のある地域すべてが原発の再稼働を自らの問題ととらえ、意思決定に参加することです。グリーンピースは政府に対し引き続き、安全審査をやりなおし、国民や自治体の意見を聞くことを求めていきます。



国際環境NGO グリーンピース・ジャパン