原子力安全委員会は、21日、 関西電力大飯発電所3号機及び4号機の安全性に関する総合的評価(一次評価)に関する原子力安全・保安院の確認結果に対して検討を行いました。

これは、大飯原発3、4号機のストレステスト結果を検討するものですが、東京電力福島第一原発事故は収束しておらず、事故の原因究明も途上のままである現在、ストレステスト自体有効性がないとして、グリーンピース・ジャパンは原子力安全委員会が行っている現在のストレステスト評価プロセスの中止を訴えています。

グリーンピース・ジャパンのエネルギー担当、鈴木かずえは「本日未明、高浜原発3号機が定期点検のため停止し、今日の時点で関西では一基の原発も稼働していません。福島第一原発の事故以降、原発は危険なばかりか、原発がなくても電気が不足しないことが証明されつつあります。今こそ“電気のこれから”を、地元の市民、企業、農業者・漁業者、行政など、社会を構成するあらゆるセクターで考えるいい機会とするべきではないでしょうか」と提案します。

さらに、「原子力安全委員会は、3月末には消滅する組織です。将来の責任を負わない組織が再稼働のプロセスにかかわるべきではありません」と続けました。

グリーンピースは全世界が教訓とすべき福島の原発事故に注意深く学びながら、今後も原発再稼動停止にむけ「原発フリーの夏」を実現すべく、キャンペーンを展開していきます。

さらに、政府の早期再稼働に向けての動きに対して、福井県、そして周辺自治体の住民の安全性が担保されないまま「再稼働容認」ということにならないよう、2月22日から、福井市内に活動拠点「グリーンピース福井アクション・センター」を設けます。そして地元の方々と連携し、県議会の状況や再稼働に関する動きを、インターネットなどを通じて日本だけではなく世界中にリアルタイムで発信していきます。


お問い合わせ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン